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◎名字の言 「やる気のスイッチ」はどこにある?
小学生が脳研究者の池谷裕二さんに質問した。「ぼくの『やる気のスイッチ』はどこにあるんでしょう?」
▼これが実は脳の中に存在する。その名は淡蒼球。ここが活発に働くと、やる気がみなぎるそうだ。だが困ったことに、このスイッチは自分の意思でオンにできない。脳の別の部位を刺激する必要がある。一つの方法は、とにかくまず「体を動かすこと」。やる気は出るまで“待つもの”ではなく、行動を起こすことで“迎えにいくもの”だという(『モヤモヤそうだんクリニック』NHK出版)。“始めたら半分終わったのと同じ”とよくいわれるが、それを裏付ける話だ
▼歴史学者トインビー博士も朝食後、午前9時には必ず机に向かうことを習慣とした。「仕事をしたい気持ちになるのを待っていたのでは、いつまでも仕事はできないものです」と
▼仏法では「色心不二」と説く。体(色)と精神(心)は不可分な関係であり、相互に作用し合うものと見る。妙法を信じ、実践することによって、無限の活力が全身にみなぎってくるのである
▼「今朝もまた 題目となえ スイッチオン」。本紙の「新・生き生き川柳」に掲載された句である。御本尊の前に座ることから出発しよう。祈り、動けば、人生は力強く回転を始める。(之)