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2020.9.11-6(2)

2020年09月10日 (木) 09:59
2020.9.11-

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◎青年不戦サミットへの池田先生のメッセージ

国の垣根を越えた「行動の連帯」を
 若き世界市民の英知を結集する、新時代の青年不戦サミット、おめでとう! 異体を同心とする日本全国、さらにイギリス、マレーシアの俊才の皆さん、誠に御苦労さまです。
 
 戦後75年の節目を迎える中、世界は今、気候変動に伴う猛烈な熱波などの異常気象に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の試練に直面しています。その深刻な打撃は、経済や医療、教育や文化など、あらゆる分野に及び、多くの人々の生命と生活と尊厳とを脅かしています。
 
 この危機的な状況下にあって私が思い起こすのは、ローマクラブの創設者であるペッチェイ博士が述べられていた「未来は昔の未来ならず」(大来佐武郎監訳、読売新聞外報部訳『未来のための100ページ――ローマ・クラブ会長の省察』読売新聞社)との警句です。
 
 ――すなわち、人類の歴史は数々の変化を経てきたものの、現代に至るまでは、変化のペースがある程度、予想が立つ状態が続いてきた。しかし、グローバル化が急速に進み、さまざまな問題が絡み合って複合化するにつれて、変化の様相を見通すことは困難になってしまった。
 
 その結果、どの国であっても「同じ運命へ向かって押し流されてゆく」ことは避けられず、軍事力、経済力などを持ちあわせている超大国にしても、「これに抗することはできない」(前掲書)と、警鐘を鳴らされていたのです。
 
 それゆえに、博士が“希望の未来”を託されていたのが、青年でありました。
 
 一人一人の人間には、「悪化しつつある人類の状態を是正するために発揮し、活用することのできる資質や能力が、本然的に備わっている」のであり、その最大の担い手が、青年による「行動の連帯」であると期待されたのであります。
 
 まさに今、人類の危機を乗り越えるために、国と国との垣根を越えた「行動の連帯」を築くべき待ったなしの局面を迎えているといってよいでしょう。そして、その中心軸こそ、わが創価の青年であると、私は確信してやみません。
 
 なかんずく、皆さんがICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)などと協力して、国際的な機運を後押しする中で採択された核兵器禁止条約が、あと6カ国(6日現在)の批准で発効される段階まで前進してきたことを共に喜び合い、さらに支持したいと思います。
 
 日蓮大聖人は、「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」(御書761ページ)と仰せになられました。世界を覆う不安と分断の闇も、青年による智慧と慈悲の喜びの光を放つことこそが、遠回りのように見えて、最も確かな、自他共の幸福の未来を開くことを、私は皆さんと高らかに宣言したいのであります。
 
 本日のサミットを新たな誓いの場として、戸田先生が遺訓の第一とされた「核兵器の禁止と廃絶」を21世紀の基軸に据えゆく皆さんの「行動の連帯」が、いやまして広がりゆくことを念願し、私のメッセージといたします(大拍手)。


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