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紀の川

2014年01月20日 (月) 20:31
紀の川

第四章 天下の潮流


たとえ不出世の英雄であっても、その人生がほんとうに輝く時は、はかないほど短いのかもしれない。

ーーあの猿が信長のようなまねはするまい。

ーー所詮は商人。これからの天下を動かすのは武将でございますからな。

「呆気ないな」
官兵衛の唇から洩れる。
ーーこれが雑賀衆(さいかしゅう)の最期か。


村重は長政へ伝える。
「本能寺の変を起こしたときの、明智日向守(光秀)の心の中じゃ。あのときの光秀の気持ちがわかったのは、この世にわし一人であったろう、いま生きて人に伝えられるのもわし一人。なれどあの気持ちは言葉では伝えきれぬ。わしから口で伝えられるのは、武家をなめるな、ということだけだ。たとえ抜きんでた才覚の持ち主であったとしても、それだけでは武将は務まらぬ。だから光秀もわしもしくじった。信長公が特別だ、などと思わぬ方がいいぞ。君主とはみな同じだ。いや、君主になればみな同じになるーー」


「有岡城の牢内で最初の歯が抜けました。それから一本、また一本と抜けていきます。まだ四十になったばかりなのに。この官兵衛が筑前殿より長く生きることはございますまい。次にいかなる天下が訪れるかなど、それがしには見当も付きませぬ。また付ける必要もないと思っています」

紀の川(きのかわ)は、奈良県から和歌山県へと流れ紀伊水道に注ぐ一級水系の本流。河川法上の名称は「紀の川」であるが、国土地理院の25,000分の1地形図では「の」が小さなカタカナで「紀ノ川」と記載されている。


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冬は必ず春となる

2014年01月19日 (日) 23:51
「今日の労苦は栄光の第一歩」忍耐の今日希望の明日そこに栄光の未来が生まれる最後の勝利者が真の勝利者というならば君の今日の労苦は栄光の第一歩と思うことだいかなる憂いがあっても僕は孤身の中に正義と向上と実...
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荒木村重

2014年01月19日 (日) 23:18
荒木村重(あらきむらしげ)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・大名。利休十哲の1人である。幼名を十二郎、後に弥介(または弥助)。荒木氏は波多野氏の一族とされ[1]、先祖は藤原秀郷である。池田・...
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播磨戦国史

2014年01月18日 (土) 18:38
播磨戦国史第三章鳴動する大地一ーーいや、ボンクラどもは目をそむけているだけだ。「官兵衛殿、筑前殿を助けてその日を待つべし。岐阜殿が倒れるその日を」「何を申すか、官兵衛殿。坊主の修行なんの役にも立たぬこ...
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篭の中の鳥

2014年01月17日 (金) 23:23
凡そ妙法蓮華経とは我等衆生の仏性と梵王・帝釈等の仏性と舎利弗・目連等の仏性と文殊・弥勒等の仏性と三世の諸仏の解の妙法と一体不二なる理を妙法蓮華経と名けたるなり、故に一度妙法蓮華経と唱うれば一切の仏・一...
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関西創価高校奏箏曲部

2014年01月17日 (金) 20:37
今月、第24回全国高等学校総合文化祭(主催:文化庁ほか)で「文化庁長官賞」を受賞した関西創価高校・箏曲部が「優秀校」として東京の国立劇場での公演会に参加した。8月24日には同じく優秀校として東京・創価...
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もう帰ってくるな

2014年01月17日 (金) 13:58
こんにちは♪「もう帰ってくるな」と言ってた娘が、昨夜北九州から帰ってきて、そのまま本幹中継に妻と一緒に参加していました。その帰り妻に言ってたそうです。「お父さんはあんなに信心頑張ってて、あんなに題目あ...
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転重軽受

2014年01月16日 (木) 17:41
コメント付きの寒中お見舞いありがとうございます。今年は、しっかりしたプリンターでいきましょう!?プリンターを買い換え転重軽受しました(^^)vこれで、潔さんも、壊れることは、ないですね。安心しました(...
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負けじ魂

2014年01月16日 (木) 12:35
おはようございます昨日からの法人税調査立会い二日目です…来週も別の管轄の調査が入っています。困難が大きければ大きいほどがんばる猿渡先生に習って「負けじ魂」で望みますそうですか(^o^)vお疲れ様です。...
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姫路城

2014年01月16日 (木) 10:45
第二章目薬屋のせがれ一山崎の合戦から十二年をさかのぼった元亀(げんき)元年(一五七〇)、黒田官兵衛は姫路で忙しい日々を送っていた。まだ二十五歳の若者だったもし官兵衛が当時を振り返るなら、真っ先に思い出...
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幸いを万里の外より

2014年01月16日 (木) 01:04
今日本国の法華経をかたきとしてわざわいを千里の外よりまねきよせぬ、此れをもつてをもうに今又法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし、影は体より生ずるもの・法華経をかたきとする人の国は体に・...
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軍師黒田官兵衛

2014年01月15日 (水) 13:32
高橋直樹著(潮出版社)第一章はたらき者の右腕一夜更けの本陣に突如、鳴子板の音が鳴り渡った。「佐吉、昨日、京の本能寺において安土様(織田信長)ご生害。討手は明智日向守(あけちひゅうがのかみ)」「そこで安...
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感動のクライマックス

2014年01月14日 (火) 01:55
楚兵が、勝った。項羽は、悲痛だった。(最後がきたらしい)「あすだ」ーーどうなされるのだろう。側近のたれもが自分一個の運命よりも、項羽の身を案じた。この時代の符ーー証文ーーは、竹か木であった。初更(よい...
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烏江・項羽祠

2014年01月14日 (火) 01:55
◎烏江のほとり「劉邦は、窮鼠(きゅうそ)になった」「いますこしの辛抱だ。彭城に帰れば飽食させてやる」張良は、元来、体が弱かった。「平素、食べすぎているから」「断穀(だんこく)」「ばかな。死ぬぞ」劉邦は...
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張良

2014年01月13日 (月) 20:50
◎漢王百敗「項羽が奇襲してくるのか」張良にきいた。「来ないでしょう」「なぜだ」「項王は強者です。すくなくとも自分を蓋世(がいせい)の雄だと思っています。強者というのは、自分の名誉にかけても言葉を違えな...
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前漢

2014年01月13日 (月) 18:01
◎平国侯の逐電弁士侯公(こうこう)という背のひょろ高い男は、依然として劉邦のもとに身をよせている。身分は、客であった。顧問ということであろうか。主人は客に対し、謙譲と手厚い礼儀をもって遇さねばならない...
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黄河

2014年01月13日 (月) 12:53
黄河(こうが)とは、中国の北部を流れ、渤海へと注ぐ川。全長約5,464kmで、中国では長江(揚子江)に次いで2番目に長く、世界では6番目の長さである。なお、河という漢字は本来固有名詞であり、中国で「河...
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山東半島

2014年01月12日 (日) 23:32
項羽と劉邦」(下)2◎半ば渡るこの大陸は、春秋戦国時に諸子百家がむらがり出て、一大思想時代を経験している。知識人のことを、「生」と尊称する。「儒者なら、こういう事態になれば予測がつかなくなるのです。国...
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高祖

2014年01月12日 (日) 17:55
項羽と劉邦(下)1◎背水の陣韓信は、転戦している。「木で鼻をくくったようなあののっぽめが」張良「策を申し上げてよろしゅうございますか」「北方で韓信を働かせるのです」「敵にみつからずに山中の間道を縫い、...
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人と人の繋がりが中国

2014年01月11日 (土) 23:40
>お疲れ様です経営理念「人と人の繋がりが中国」は、中国とは、何事も人間対人間の繋がりが最も重要であるということが伝わってきます…できれば、中国人の気質や物事への考え方、行動規範はこうなんだとの日...
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