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水滸伝

2014年05月02日 (金) 21:58
水滸伝

◎はしがき

「何だ、チャンバラじゃないか、ドタバタさわぎの連続じゃないか?」

しかしまた、そうしたドタバタさわぎの中にも、中国民衆のよろこびや悲しみ、平和を愛し不正をぬくむ中国民衆のせつない願いや祈りが、そっくりにじみ出ているのです。

一 洪大尉、百八の妖魔を逃がす

洪太尉「逃げたのはどういう妖魔じゃ?」

「合わせて百八の魔王がとじこめられておる…もしもこの者どもを世の中に話したら、きっと下界の人々を悩ますであろうぞ…とかたく申し渡されたのでございます。それをば閣下は話してしまわれました。さて、これはいったい、どうしたらよいやら!」

二 王師範、罪をおそれて東京(とうけい)の都を逃げだす

董(堅気の男ならともかくも、こんな素性のゴロツキを家において、子供たちが悪いことを見習いでもした日には、それこそ困ったことになる……)

小蘇学士(こんなやつを邸においても仕方がない。そうだ、小王都太尉のお邸に近習として使って下さるように推薦してやろう。あの方はこんな人間がお好きだから)

端王「お前は蹴鞠(けまり)ができるとみえるな。名前はなんという?」

「高球と申します」

三 九紋竜史進(ししん)、暗夜に華陰県を逃げだす

史進「この刀が承知するかどうか、きいてみろってんだ。これがうんといったら、通してやるわい!」
こういわれて、さすがの陳達もカンカンにおこった。
「ちくしょう、ほざいたな! つけあがるにもほどほどにするがいい!」

四 魯提轄(ろていかつ)、げんこ三つで鎮関西を打ちころす

魯達(ちょっとなぐってやるつもりだったのに、ただの三発でくたばるとは思わなかった。すると裁判にかかるは必定、拙者には食事のさし入れをしてくれるものもない。これは一刻も早く、ずらかるほかはない)

五 花和尚魯智深(ろちしん)、五台山で大あばれする

「林に遇って起り、山に遇って富み、州に遇って遷(うつ)り、江に遇って止まる、というのじゃ」

六 花和尚、花嫁にばけて小覇王をこらしめる

魯智深はとばりの中で、それをきき、一生けんめいおかしいのをこらえている。大王は手さぐりしながら部屋の中へはいって来て、
「奧さんや、どこにいる?」

「このやろう!」
大王「これ、どうして亭主をなぐる?」
魯智深「女房の手並みを見せてやる!」
大王「人殺し!」

七 史進と魯智深、瓦官寺を焼きはらう

魯智深「やい、そこなる坊主、どうやらきさまの声に聞きおぼえがある。名を名乗れ!」

「ちょっと待った! 話がある」

「ほんとに、貴公の名前は何というんだ? どうも聞いたような声だ」
「史進を覚えておられるか?」
「なんだ、史進君だったのか」と智深は笑った。

八 花和尚、柳の木を根ごと引きぬく

智清長老がその書面をひらいて読むと、中には魯智深の出家した理由、それからこのたび山を下りてこちらに頼って行かせたわけなど、くわしく書きしるし、「ぜひともうけ入れて、役僧にしていただきたい、この僧はいまにかならず悟りをひらく人間である……」

九 豹子頭林冲、高太慰にはかられて罪におちる

富安(ふあん)という男が、若殿のところにへやって来て、
「若さま、このごろお顔がすぐれぬご様子ですが、わっちが原因をあててみやしょうか。」
「うむ。おれもいろいろと女を見たが、どういうのかあの女にはぞっこんまいってしまった」


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人民日報日本月刊5月号

2014年05月02日 (金) 20:45
◎現代日本人は日清戦争をどう見ているか1884年の中仏戦争は、フランスが中国からベトナムという藩属国を奪った戦争である。日本はこの戦争を参考にして、1894年に中国の藩属国朝鮮を「独立」させようと日清...
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さあ出発だ!

2014年05月02日 (金) 12:53
三十五年前は私二十一歳今娘が二十一歳三十五年後(ニ〇四九年)は私九十一歳生きているだろうか?!今のままじゃあ無理だな緒方先生も私も妻も共々にメモリアルパーク(^^)/輝かしき五月の三日共戦の同志よ正義...
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自高蔑人

2014年05月01日 (木) 22:39
今晩は!今日の新人間革命「激闘35」は、朝から奥さんから「今日のはお父さんにバッチリ!!!池田先生がまさにお父さんに向けて書いて下さっているようね」「慢心になると、誰の言うことも聞かず…」……ここはま...
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武帝

2014年05月01日 (木) 21:06
NHK特集武帝司馬遷保妻子史記:権力者と対峙史記誕生秘話大使祠歴史の父金紫城考古学殷夏人物を通して歴史を見つめる項羽と劉邦史記の魅力とは西安(長安)・武帝李良ただ一人弁護武帝の逆鱗に正しいものは正しい...
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福十号に過ぐ

2014年05月01日 (木) 01:14
十軍の戦さを過福十号へ♪1)欲…浪費→如来・森羅万象の本源・因果の理法☆真実の永遠の生命観を体得した者2)憂愁(うしゅう)…上海→応供(応受供養)☆人天の供養をうけるに足る者3)飢渇(けかち)…お金→...
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黄河に洗い流されて…

2014年04月30日 (水) 23:04
【解説】「方円八百余里、中に苑子城(えんしじょう)、蓼児哇(りょうじわ)などを擁する天下の要害」…しかし今では山も川も湖もない、のっぺらぼうな平野の中に、ポツンとその名をとどめているだけなのです。地上...
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罪なきわしに

2014年04月30日 (水) 23:03
六四宋江、恩賜の毒酒をあおいで死ぬーー物語の結末「ふうむ。それでわかった。前に智真長老にさずけられた偈に『夏に逢って擒』というのは、万松嶺の戦さで夏侯成をいけどりにしたことだな。『鑞に遭って執』とは、...
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張順、西湖に沈む

2014年04月30日 (水) 20:44
六三ー五浪裏白跳張順はここにおいて、西湖の水をもぐって、湧金門から杭州城内に潜入しようとくわだてた。かれは李俊のとめるのをふりきって、単身ひそかに西湖畔の西陵橋上に立った。時は春、おぼろ月の下に、紺碧...
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雁を射落とす

2014年04月30日 (水) 20:43
六三ー四宋江は軍を五隊に分ち、南豊を発して凱旋の途についた。苑州の秋林渡(しゅうりんと)というところへ来たとき、宋江が馬上はるかに山の景色をながめていると、空中を雁の群が列を乱してとび去った。あやしん...
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一念

2014年04月30日 (水) 20:43
自分自身との闘争宿命との闘争第六天魔王との闘争深きに就く
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長老は魯智深に偈

2014年04月30日 (水) 20:08
六三宋江、軍をひきいて四寇(しこう)を平らげる夏(か)に逢って擒(きん)、鑞(ろう)に遭って執(しゅう)、潮(ちょう)を聴いて円、信を見て寂(じゃく)「おっかあ、お前は虎に喰われたかと思ったら、何だ、...
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瓊英/けいえい

2014年04月30日 (水) 16:56
六三ーニ今年十六歳、容貌花のごとき少女(おとめ)であるが、この娘は夢にふしぎな仙人から武芸をさずけられ、力も強いばかりでなく、手に石をとってこれを飛ばせば百発百中、そのため「瓊矢鏃(けいしぞく)」とい...
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ものすごい暑さ

2014年04月30日 (水) 16:56
六三ー三宋江は二十余万の大軍をひきいて東京を出発した。折からもにすごい暑さに将兵は苦しんだ。すると公孫勝が風を起こして兵士を涼ませた。
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李師師

2014年04月30日 (水) 16:16
六二燕清、李師師(りしし)のよって道君皇帝に見(まみ)える李師師「あんた、つつみかくさず、ほんとうのこといって頂戴。山東の旅商人だなどいっておいでだったけど、あんた、ほんとうはだれなの?打ちあけないと...
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陰謀を看破

2014年04月30日 (水) 16:16
六一童貫(どうかん)および高球(こうきゅう)の官軍を連破する高球は祭京に向かって、「口幅ったいことを申すようですが、もしも拙者を征討大元帥にご推挙下されば、ただの一戦で平らげてごらんに入れます」「宋江...
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高慢の鼻をへし折る

2014年04月30日 (水) 16:13
六〇ー二ところが太原府(今の山西省)から任原(じんげん)という男が出場するようになってからは、何しろ身の丈一丈もあって、みずから「激天柱」と号する、すごく強いやつなので、だれひとり相手になろうというも...
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山東の宋江

2014年04月30日 (水) 16:12
六〇燕清(えんせい)、泰山の奉納相撲に勝つ山東の宋江淮西の王慶(おうけい)河北の田虎(でんこ)江南の方鑞(ほうろう)柴進はとっさに、ふところから短刀を取り出して、「山東の宋江」と書いたところをえぐり取...
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おや、どうしたんだ

2014年04月30日 (水) 11:46
五四浪子燕清(えんせい)、主人盧俊義の難をすくう虜俊義「おや、どうしたんだ、その格好は?」燕青「ここでは話ができませんから……」虜俊義はどなりつけた「おれの家内はそんな人間じゃない。このやろう、でたら...
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この悪役人め

2014年04月29日 (火) 14:03
五一にせものの宿太尉、華州の太守を殺す魯智深は賀太守をにらんでわめきちらした。「この悪役人め、よくも拙者をつかまえやがったな!おれは死んでも史進といっしょなら満足だ。だがな、おれが死んだら、宋公明あに...
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