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2020.11.11-4(5)

2020年11月10日 (火) 13:33
2020.11.11

石炭業が衰退して活気を失っていく労働者層の町で、ボイラー掃除など職を転々としながら生計を立てた父親の背中を見て育った。カトリックの家庭で、4人きょうだいの長男だった。

 子どもの頃はきつ音に悩まされ、自分の名前もうまく言えなかった。周囲にからかわれ、先生にまであだ名をつけられたが引っ込み思案にはならなかった。「ジョーはとにかく冒険が大好きで、危なっかしい少年だった」。小学校時代の級友の一人は、立ち入り禁止だった炭鉱の山を登り切った姿を今も思い出す。

 議員生活は悲劇から始まった。議員就任直前、クリスマスの買い物に出かけた妻は交通事故で1歳の娘と共に亡くなった。就任を辞退しようと考えたが民主党幹部の説得を受ける。命を取り留めた息子が入院する病院で議員就任を宣誓した。シングルファーザーとして息子2人と暮らすため、自宅からワシントンの連邦議会議事堂まで片道1時間半かけて電車で通った。

議会では舌鋒(ぜっぽう)鋭く、外交で頭角を現す。外交委員長や司法委員長など主要ポストを歴任した。共和党議員の職員は「よく事務所に電話してくる。共和党議員とも家族ぐるみで付き合う超党派の人だった」と話す。09年からはオバマ前大統領の右腕として8年間仕えた。長男ボー氏を脳腫瘍で46歳の若さで亡くし、16年の大統領選は出馬を諦めた。

■飾らぬ中流、舌禍も多く
 「やあ、元気かい」。選挙集会でも支持者と気さくに触れあう。人との距離の近さは時にあだとなった。複数の女性から「過度なボディータッチ」と非難され、「これからは気をつける」とした。

 舌禍事件は数え切れない。ラジオ番組で黒人司会者に「私とトランプのどちらを支持するか迷っているなら、あなたは黒人ではない」と軽口をたたき、人種差別と批判を浴びた。ウクライナ企業での汚職疑惑を巡って次男ハンター氏のことを追及する有権者に「あなたは大うそつきだ」と声を荒らげるなど、気が短い側面もある。


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