公明偏西風
2020/10/04 九州・沖縄版
長崎の公明市議に、ある声が寄せられた。医療的ケアが必要な障がいのある子どもの母親からだ。24時間態勢の看護が必要で、障がいに関する役所の申請書類は普段、郵送で手続きを行う。だが、少しの記入漏れで再提出になることが少なくないという。来庁が難しい場合は「テレビ通話を使って“対面”でやり取りがしたい」との相談だった
▼市議は9月議会で、役所のオンライン相談窓口の創設を提案。市側も「住民の安心感につながる」とし、体制整備の検討を始めると答えた
▼コロナ禍で再注目された各分野のデジタル化。県議会で公明議員は、入院した生徒が病院内でも授業を受けられるオンライン環境の必要性を主張。離島や過疎地の議員は従来から病院の遠隔診療、インターネット未整備地域の解消の重要性を訴えている
▼便利さだけでも、感染リスクの回避のためだけでもない。社会的に弱い立場にある人などへ支援を適切に届ける狙いがあり、重要だ
▼公明党は、新政権下で各地の改革に挑む。これからも生活者の視点、弱い立場を守る視点からの光る実行力に期待する。(好)