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2020.10.5-6(2)

2020年10月04日 (日) 15:30
2020.10.5-

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●アメリカの人権の闘士キング博士の母校であるアメリカ・モアハウス大学の「キング国際チャペル」から、池田先生に「最高学識者」称号が贈られた(2000年9月7日、東京牧口記念会館で)

 2000年9月7日、アメリカ・モアハウス大学のキング国際チャペルから、池田先生に「最高学識者」称号が贈られた。
 授与式の席上、同チャペルのカーター所長は「池田博士は非暴力の無条件の愛をたたえておられます。その愛情とは、イエス・キリスト、マハトマ・ガンジー、キング博士が体現していたものです」と、先生へのあふれる思いを語った。
 モアハウス大学は、アメリカ公民権運動の指導者キング博士の母校である。黒人への差別撤廃の先頭に立った博士が、「破壊の跡は、私の見たものの中では最も悲惨な光景」と述べた暴動――それは、1965年8月11日、ロサンゼルスのワッツ地区で起こった。

●1965年8月、暴動の発端となったロサンゼルスのワッツ地区で、黒人の群衆に演説するキング博士。博士は後に「このような衝突はただ流血と、海外におけるわが国全体の恥をもたらすだけである」と、暴力の愚かさを強く訴えた ©Bettmann/Getty Images

発端は、パトロール中の白人警察官が、黒人の青年に飲酒運転の容疑で職務質問したことだった。警察官の侮蔑的な態度が、青年をいら立たせた。
 警察官は青年と言い争いになり、逮捕しようとした。そこへ黒人の群衆が集まってきた。
 ロサンゼルスのあちこちで火の手が上がった。略奪も相次いだ。治安の悪化は著しく、2日後の13日には、カリフォルニア州の州兵も動きだした。
 翌14日は、池田先生のアメリカ・メキシコ歴訪の出発日だった。しかも、最初の訪問地がロサンゼルスである。
 周囲の幹部は、“出発はせめて、ロスの暴動が治まってから”と訴えた。しかし、先生は予定通り、羽田の東京国際空港を飛び立った。
  
 ロサンゼルスに着いた先生は、15日の朝、代表メンバーと勤行し、アメリカ社会の安穏と人々の無事を祈念。夜、野外文化祭に出席した。
 アメリカの同志は、文化祭の成功を祈り、練習に励んできた。暴動が起こってからは、黒人の友を心配し、練習会場まで車で送迎する白人の友もいた。
 文化祭は、婦人部のコーラス、女子部のダンスに続き、男子部の体操へと移った。出演者には、黒人も白人もいた。互いにスクラムを組み、“団結の美”を披露した。「同じ人間」としての信頼の絆が光っていた。

◇◇

 キング博士は63年8月、奴隷解放宣言から100年を記念したワシントン大行進の折、リンカーン記念堂で演説した。
 「私には夢がある」
 「いつの日かジョージア州の赤土の丘の上で、かつての奴隷の子孫とかつての奴隷主の子孫が、ともに兄弟愛のテーブルに着くことができることである」
 文化祭は、博士の「夢」が「現実」の形となって表現されていた。麗しい「兄弟愛」が織り成す演技の一つ一つに、先生は何度も何度も拍手を送り続けた。

93年1月24日、先生は北・南米の平和旅へ出発した。27日に開催された第2回「アメリカSGI総会」。先生はロサンゼルスの友に「新生の天地に地涌の太陽」と題する長編詩を贈った。
  

 
自らのルーツを索めて
 
社会は千々に分裂し
 
隣人と隣人が
 
袂を分かちゆかんとするならば
 
さらに深く 我が生命の奥深く
 
自身のルーツを徹して索めよ
 
人間の“根源のルーツ”を索めよ
 
そのとき
 
君は見いだすにちがいない
 
我らが己心の奥底に
 
厳として広がりゆくは
 
「地涌」の大地――と!
 
  
 
その大地こそ
 
人間の根源的実在の故郷
 
国境もなく 人種・性別もない
 
ただ「人間」としてのみの
 
真実の証の世界だ
 
“根源のルーツ”をたどれば
 
すべては同胞!
 
それに気づくを「地涌」という!
 
  
 この詩を巡って、先生は語っている。
 「人種や民族に、自分たちの“ルーツ”を求めても、それは虚構です。砂漠に浮かぶ蜃気楼のようなものだ。人類共通の“生命の故郷”にはなれない」
 「本来、人間は、宇宙と一体の大いなる存在なのだ! 個人の力は、かくも偉大なのだ! これが法華経のメッセージです」
  
 2005年5月、ロサンゼルス市議会から池田先生に「顕彰決議書」が贈られた。
 同市議会は、先生とSGIの「寛容と人権を宣揚し、地域社会で平和・文化・教育に尽くす青少年の育成への貢献」に言及。そして、先生が長編詩を通して、希望の指標を示したことを高く評価したのである。
 授与式で、アメリカSGI青年部の代表が登壇した。長編詩を朗唱する青年の声が、ロサンゼルス市庁舎に響いた。


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