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2020.10.3-6(2)

2020年10月02日 (金) 10:47
2020.10.3-

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〈社説〉
 2020・10・2 きょう「世界平和の日」60周年

「地球民族の連帯」の拡大を
 対立から融和へ、分断から統合へ――人類の悲願である恒久平和の実現のため、60年前のきょう、歴史に新たなページが刻まれた。10月2日は「世界平和の日」。池田先生が初めて海外訪問に出発した日である。

 当時は東西冷戦の真っただ中。大国の指導者の相互不信は膨れ上がり、核兵器の開発・実験が加速していた。世界の行く末に暗雲が漂う中、先生は太平洋戦争の日米開戦の地・米ハワイから訪問をスタート。海外渡航が自由化される以前であり、飛行機やホテルなどが十分に整備されていない中、世界広布の道なき道を切り開いてきた。192カ国・地域に広がった創価学会の原点がそこにある。

 現在、人類は「第2次世界大戦以来の最大の危機」(グテーレス国連事務総長)といわれる新型コロナウイルス感染症の大流行に直面している。人との接触や密集を避けるニューノーマル(新常態)への移行によって交流の機会が減り、社会的に孤立する人々が増えることなどが懸念されている。また、感染の拡大は自国優先の保護主義の台頭をもたらし、貿易摩擦に端を発した大国間の緊張は、国連総会でグテーレス氏が「新冷戦の回避」を訴えるほど深刻化している。

 分断と対立が深まりつつある時代にあって、イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏は「最大の敵はウイルスではない」と。敵は互いを非難し合う「憎しみ、強欲さ、無知」といった「心の中にある悪魔」であると指摘する(『コロナ後の世界を語る』朝日新書)。一方、ローマクラブ共同会長のマンペラ・ランペレ博士は「この危機は人間の行動を抜本的に変える稀なチャンス」(本紙9月17日付)と語る。コロナ禍が心をもむしばもうとしている今こそ、一人一人の精神的変革を促す創価学会の人間革命運動が希求されているといえよう。

 池田先生はこれまで54カ国・地域を訪問。国家や人種などの「差異へのこだわり」を克服する「開かれた対話」を貫き、平和の種をまき続けてきた。その世界広布のバトンを受け継ぐ青年たちによる「世界青年部総会」が先月27日に開催された。「先生 あなたの誓いを我らが果たします」との歌声を高らかに響かせ、あらゆる差異を超えて互いをたたえ合い、励まし合う青年の姿は、不安が渦巻く世界を照らす、希望の光明といえよう。

 池田先生は総会に寄せたメッセージで「我らの青き地球を何としても『立正安国』、そして『立正安世界』の大歓喜の星に輝かせていきたい」と訴えた。困難をも飛躍に転じる変毒為薬の信心で、目の前の一人への励ましから「地球民族の連帯」を広げていきたい。


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