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2020.9.26-4

2020年09月25日 (金) 22:29
2020.9.26-

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【大機小機】人口で見る21世紀末の世界
日本経済新聞 朝刊
2020/9/25 2:00
 「世の中にはとうとうとした大きな流れがある。それを見極め、流れに乗っていくことが大事です」。オリックスの宮内義彦シニア・チェアマンの言である。経営も投資も、木を見て森を見ずではうまくいかないというわけだ。

 その大きな流れをつかむうえで、医学誌ランセットに先日掲載された、2100年の世界人口予測の論文は興味深い。米ワシントン大学の研究者らによる分析だ。

 研究グループは、77億人の世界人口が2064年に97億人とピークをつけた後、2100年には88億人まで減るとみる。日本やタイ、スペインなど20を超す国では、人口が17年より5割以上減ると予想。日本の人口は21世紀末に5000万人台まで落ち込むという。

 2100年の人口が国連予想より21億人も少ないのは、合計特殊出生率の想定が低めなことなどが要因だ。同出生率は1人の女性が生涯に産む子供の数を示し、おおよそ2.1を下回ると人口が減る。日本では19年に1.36だ。

 あくまで一つの予測ではあるが、思っていたほど今世紀の世界人口は増えず、国によっては激減する可能性があることを示す。子供を持ちたいのに様々な理由で持てない人の数を、政策や企業努力でいかに減らしていけるか。今世紀を通して一定の成長率を保とうと思えば、多くの国にとってIT(情報技術)やロボット、人工知能(AI)を使った生産性の向上も最優先課題になる。

 国別ではどうか。論文によれば中国の人口は大幅に減り、2100年時点で人口が多い国は順にインド、ナイジェリア、中国、米国(17年は中国、インド、米国、インドネシアの順)になると見込む。上位の人口差は縮まり、アフリカのサハラ以南で人口が大きく伸びる。歴史的に見れば、米ソ冷戦、米一強、中国の台頭と米中対立に続く、より多極化した世界観が今世紀中に表れる可能性がある。

 一方、世界全体の人口ピラミッドは、ピラミッド型からつぼ型に変化していく。世界の80歳以上の人口は2100年に17年比6倍の9億人近くになるという。年金マネーは拡大が続くだろう。世界各地で「金利消滅」が長引きそうななか、年金運用に適した利回り商品をどう開発していくかも人類の知恵が試される。

(茶柱)


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