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2020.9.7-5(5)

2020年09月06日 (日) 14:44
2020.9.7-5

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シミュレーション映像に力を入れる花火師〈信仰体験〉

●希望の大輪を咲かせ  

 上司は、社会人としての振る舞いや作法に厳しかった。「初めはあいさつ一つ、まともにできなかった。そりゃあ、怒られますよね」。どう接すればいいのか。仕事でも失敗が続く。精神的に追い詰められた。
  
 八鍬さんは“学会3世”。だが、信心には見向きもしなかった。学生時代に、難関の資格試験に合格してからは、なおさら必要性を感じなくなった。“宗教に頼らなくても自分で道を開いていける”
  
 そんな自信も、就職して3年たった頃には崩れ去った。この時、訪ねてくれたのが地区部長だった。初めて悩みを打ち明けた。地区部長は「じゃあ、その悩みを御本尊に祈ろうよ」。

 「祈って解決するなら、とっくに祈っていますよ」と悪態をついたものの、この時ばかりは素直に御本尊に向かった。

 座談会にも参加する。婦人部からの励ましに心が温かくなった。いつしか、“この人たちのためにも頑張りたい”との気持ちが芽生えていた。

* 
  
 ある日のこと。いつもの上司の注意が違って聞こえた。反発する前に、真剣に受け止めようとしていた。自分の振る舞いが少しずつ変わっていく。すると、上司の厳しい言葉が減っていった。一緒に花火を見に行ったり、仕事や将来のことなどを語り合ったり。
  
 “この信心、すごいかも”。男子部の活動にも積極的に参加するように。牙城会大学校(当時)に入校し、仏法対話に励んだ。聖教新聞の代配にも挑戦した。
  
 夢が膨らむ。“ステージ花火じゃなく、夜空に光る大きな花火をやりたい”
 スペイン、イギリスなど海外に渡り、花火を見学。国際大会が開催されるほど花火産業が盛んな地中海のマルタでは、花火製造と打ち上げにも携わるなど貴重な経験を積んだ。
  
 その頃、聖教新聞に掲載された池田先生の言葉に目の前が開けた。
 「『挑戦しないこと』――それが、青春の唯一の敗北だと、私は思う」「自分で決めたところが、自分の“使命の舞台”となり、“人間革命の道場”となる」
腹が決まった。

●一つのミスが大事故に。慎重に花火の玉を筒に挿入
  
 そんな時、父親の吉男さん(71)=東京都中野区、副本部長=から励まされた。「御本尊に祈って祈って祈り抜いて、やれるところまでやってみろ!」
  
 ハッとした。“人間関係で悩んだ時も、転職を決意する時も、いつも信心で臨んだじゃないか!”
 今、前職で経験した特殊効果花火の技術を生かし、演出の幅を広げたいと前を向く。
  
 6月、感染症の終息を願い、全国一斉に打ち上げた「CHEER UP! 花火」プロジェクト。八鍬さんも、“花火を見上げて笑顔になってほしい”と精いっぱいの思いを込めた。
 「見た人を幸せにする。喜んでもらう。そんな使命を帯びた花火の仕事に最高の誇りを感じます。どんな時も勇気と希望を届ける自分でいたい」(岐阜支局発)



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