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0186〜0237 開目抄 0202:01〜0203:09
第27章 経文一一に符合するを明かす
本文
例せば世尊が付法蔵経に記して云く「我が滅後・一百年に阿育大王という王あるべし」摩耶経に云く「我が滅後・六百年に竜樹菩薩という人・南天竺に出ずべし」大悲経に云く「我が滅後・六十年に末田地という者・地を竜宮につくべし」此れ等皆仏記のごとくなりき、しからずば誰か仏教を信受すべき
現代語訳
たとえば、釈尊が付法蔵経に記していわく「わが滅後一百年に阿育大王という王が出現するであろう」と。摩耶経にいわく「わが滅後六百年、竜樹菩薩という人が南インドに出るであろう」と。大悲経にいわく「わが滅後六十年に末田地という者が、地を竜宮に築くであろう」と、これらの予言はすべて、仏の記しておいたとおりになった。もしそのとおり予言が合わないならば、だれが仏教を信受できようか。