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2020.8.4-5(2)

2020年08月03日 (月) 11:23
2020.8.4-5

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〈随筆「人間革命」光あれ〉池田大作 富士のごとく堂々と
 はじめに、東北・山形の最上川の氾濫、また秋田の水害に、心よりお見舞い申し上げます。
 この七月、記録的大雨により、熊本はじめ九州各地、また岐阜・長野などで甚大な豪雨災害が続きました。農林水産業の被害も深刻です。コロナ禍の中、大変な御苦労をされている皆様方の健康と無事安穏を祈り、被災地の一日も早い復旧・復興を願ってやみません。
 御書に「災来るとも変じて幸と為らん」(九七九ページ)と仰せのごとく、断じて変毒為薬の勝利劇をと、題目を送り続けてまいります。

●大樹が林立せり
 「二十一世紀が勝負」と私は心定めてきた。
 創価の民衆の大地から二十一世紀の世界へ、どれだけ社会貢献の地涌の人材群を送り出せるか。
 誰よりも若人を慈しまれた牧口・戸田両先生と不二の祈りを込めて、私は未来部の薫陶に全精魂を注いできた。広布の父母たちと一緒に耕してきた人間教育の土壌の上に、今、仰ぎ見る後継の大樹が林立している。みんな立派になった。本当によく育ってくれた。
 何より頼もしいことは、「従藍而青」の人材が次の人材を育てる、「令法久住」の励ましの連鎖が、限りなく続いていることである。

●21世紀人の使命
 今の未来部の友は、まさに「二十一世紀人」だ。
 高校三年生を先頭に、二〇〇二年以降の生まれであり、二十一世紀とともに青春の年輪を刻み、「人生百年時代」を飾りゆく世代である。
 思えば、フランスの大文豪ビクトル・ユゴーは、一八〇二年生まれであり、十九世紀の先頭を進みゆく人生の誇りを、生涯、持ち続けた。
 わが師・戸田城聖先生は一九〇〇年に誕生され、二十世紀の民衆の悲惨な命運を大転換するために戦い抜かれた。
 そして、戸田先生より百年の歳月を経て、躍り出た二十一世紀の「平和の旗手」こそ、わが未来部の一人ひとりなのだ。
 人類は今、コロナ禍という世界的な危機に直面している。大きな不安や制約や変化の中で、勉学に挑む高校・中学・小学生の皆さんの苦労もひとしおであろう。
 しかし、若き日に大きな試練を乗り越えることは、それだけ自分が鍛えられ、大きな使命を果たしていける。偉大な価値を創造していけるのだ。
 なかんずく、「冬は必ず春となる」(御書一二五三ページ)という希望の大哲理を抱いた青春は、何ものにも負けない。
 日本はもとより、世界でも、未来部の友は、コロナ禍に屈せず、強く朗らかに前進している。

●「道」を開きゆけ
 私は語りかけた。
 「道ができれば、みんながそこを歩けるようになる。ぼくは君たちのために、懸命に道を開いておくよ。君たちは、さらに、その先の、未来への道を開いていくんだよ。それが師弟の大道だ」

●読書を力に前へ

池田先生が絵筆を執られた?風絵「富士」(水彩)。堂々たる富士を仰ぐ緑の丘には、満開の桜や松の木も。1979年5月5日、横浜の神奈川文化会館で描かれた

●王者の山を描く
 日蓮大聖人は、富士を仰ぐ天地で、大難と戦う若き弟子・南条時光に、「法妙なるが故に人貴し・人貴きが故に所尊し」(御書一五七八ページ)と仰せになられた。
 妙法を受持した最高に尊貴なる創価後継の友よ、富士のごとく、堂々と頭を上げて胸を張れ!
 壮大な夢を描き、明朗闊達に挑戦しよう!
 君たちが、二十一世紀の地球社会を、平和と幸福と共生の崩れざる宝土に築きゆくのだ。
 不二の「正義の走者」の君たちよ、「生命の世紀」「人間革命の世紀」の大空に、凱歌の虹を鮮やかに懸けてくれ給え!


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