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2020.7.24-5(2)

2020年07月23日 (木) 12:21
2020.7.24-

◎創立者の特別寄稿「幸福の未来へ 共に舞いゆけ」(抜粋)

創価女子短期大学の創立者・池田先生が香峯子夫人と共に短大キャンパスを訪れ、「学問と人生と幸福」について特別講義を。「一人も残らず、幸福になっていただきたい。それが私の心からの願いです。そのための短大の2年間です」と呼び掛けた(2002年10月1日、東京・八王子市で)
 二十一世紀は「女性の世紀」――。これは、私の人生を貫いてきた信念です。
 世界には紛争や暴力、差別、貧困など、さまざまな課題が山積しています。その多くは、残念ながら、これまでの男性中心の社会から生まれた問題であるといっても過言ではないでしょう。
 ゆえに今こそ、女性の持つ豊かな力が求められると確信します。
 女性には生命を慈しみ、育む、妙なる母性があります。平和を愛し、調和を求める本然の智慧があります。偉大な女性リーダーが陸続と育つならば、人類社会はもっと人間性にあふれた平和と調和の社会、生命尊厳の精神が輝く社会へと発展していくに違いありません。
 そして、この「女性の世紀」を照らす人間教育の光の城こそ、私たちの創価女子短期大学なりと、声高らかに宣言したいのであります。
 ◆◇◆ 
 創価女子短大の創立に当たり、私は三つの「建学の指針」を贈りました。
 第一は「知性と福徳ゆたかな女性」です。
 学び続ける人は強い。学問との格闘の中で、不断の挑戦の中で、自身の持つ可能性は大きく開かれていきます。知性と同時に、大切なのは、福徳です。豊かな人間性です。人々を包み込む、何ともいえない生命の輝き。温かさ。その人格と教養をともに磨き、心を磨くのが、この短大の白亜の学舎です。
 第二は「自己の信条をもち人間共和をめざす女性」です。
 固き信念、深き哲学は、厳しき社会を勝ち抜いていく力です。強き芯のある女性は、毀誉褒貶の嵐に負けません。
 とともに、職場や地域にあって、人間の調和と共和を築く存在がどれほど大切か。いかに科学や通信技術が発達したとしても、根本は人間自身であり、さまざまな違いを超えて人の心と心を結ぶ英知が重要です。
 「あの人がいると安心だ」「あの人がいれば、皆がまとまっていける。楽しく前進していける」。そうした女性力、人間力が、これまで以上に求められています。
 第三は、「社会性と国際性に富む女性」です。
 二十一世紀、女性の社会進出はいやまして進んでおり、女性が果たすべき役割、期待される役割はますます大きくなっています。また、グローバル化が進展する中で、国際性の涵養が不可欠です。短大では、当初から資格の取得や語学の習得に力を注いできました。
 新たな三十年へ、豊かな社会性を備えた国際人の育成に、さらに取り組んでまいりたい。
 日本の社会も、そして世界も、大きな変化を遂げつつあります。その中で、世界市民教育の花園、女性教育の殿堂としての短大が持つ使命は、ますます大きくなっているものと確信します。


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