Contents
RSS 2.0

ブログ blog page

2020.6.2-3

2020年06月02日 (火) 00:57
2020.6.2-3

◎ドラッカー『06人が育つ環境をつくる』

「手柄はすべて部下に譲れ」

●会長は社長の“善きメンター”として

「経営の実務は完全に社長に任せてある。私の役目は経営チームをアドバイスすること」

ドラッカー
『組織が長期にわたって繁栄を続けるには、組織内の人間が、知力においても真摯さにおいても、自らの能力を超えて成長していかなければならない。(『企業とは何か』)』

「弊社が一貫してやってきたことは、経営理念を社員に語り続けてきたことです。時代はどんどん変わってきます。時代の変化とともに経営理念が形骸化しないように、経営理念の再構築をしてきました」

「出来る限りのことは現場の判断に任せ、いい顧客、いい案件、いい仕事、いい出張は、すべて部下に譲る。」

「いい出張」???

そしてさらに「手柄もすべて部下に譲る」

●経営者の仕事は社員が生き生きと
           働けるようにすること

本田宗一郎さん
「徹底して没頭できない人間は成長しない。精神状態がおかしくなるぼどの人じゃなきゃ、いい仕事はできないね。僕の経験では、どんなにいい人材でも、本人の好きじゃないことをやらせたら、絶対にものにはなりませんね。だいたい優秀ということは、自分の好きなことをやって成功していくことをいうんだ。」

ドラッカー
『人を育てる最高の道具は仕事である。』

人材育成とは「人が育つ環境をつくること」

●人材が育つか育たないかはトップ次第

米国大手百貨店シアーズローバック社
優秀な二人の幹部
一人は売上と利益で大きな成果を上げていました。しかし、人材を育成することには大きな貢献はしていませんでした。

もう一人は、売上と利益では大きな成果を上げたわけではありませんでしたが、多くの人材を育てました。社長から評価され、昇進したのは後者の「多くの人材を育てた人」。

「前者は今日のための仕事をしているが、会社の明日に貢献していない。しかし、後者は、会社の明日に貢献している」。

数年後、社長が変わり、会社の方針が大きく変わりました。
“売上の額だけ”で評価が行われるようになりました。

社長が交代して以来、誰も部下の育成を重要視しなくなりました。

手間のかかる部下は、上司にとっては煩わしい存在になりました。
「部下の成長にどれだけ心を砕いたか」、ということは、まったく考慮されなくなりました。

優れた人材が育たなくなりました。

ドラッカー
『人材の育成が素晴らしいことであり、みなにとってよいことであるとしなければならない。部下や跡を継ぐ者たちこそ重要な資産であるとすることが、彼等自身の利益になるようにしなければならない。部下の育成は、育成した者にとって昇進に値する貢献としなければならない。障害となるようなことがあってはならない』

☆一番気に入った言葉
『精神状態がおかしくなるぼどの人じゃなきゃ、いい仕事はできないね』
(2020.6.1)


トラックバック

トラックバックURI:

コメント

名前: 

ホームページ:

コメント:

画像認証: