◎父の日
朝、娘は自分の部屋を飛び出し、
「お父さんおはよう!」
「あビックリした!」
「“演劇の練習” 朝から元気の良かね」
「……」
「上海からお帰り!」
「ありがとう」
昼「父の日おめでとう」
「ありがとう」
夜、風呂から上がったばかりのところで、いきなり娘がドアをあけ、
「オッ」
思わず下半身を隠す。
娘「あ、ゴメン、アハハ……」
※最近、娘とのコミュニケーションが少し増えてきました。?
◎妻からはケーキのあと……
妻「父の日で望(のぞみ)ちゃん(姪・熊本でパティシエ)」からケーキ買ってたから、糖尿だけど今日はいいたい」
「そうね、ありがとう」
「ところで上海はどげんやったと?」
「メールで報告したろが」
「送った?読んどらん」
「仕事だけで行ったとやろ?」
「仕事だけよ!」
「また若い子と会っとったろが!」
「……」
「それが私好かんとやん」
「アシスタント兼通訳たい」
「なんがアシスタントね!?」
「恵と年のあまり変わらんくらいの可愛〜いか子やんね」
「こんな可愛〜いか子から好かれるようになったとよ」
「よー言うよ、お小遣い目当てたい」
「どこで知り合ったとね」
「日本人向けのクラブで…もう4年」
「貢ぎよるやろが!」
「手数料」
「なんが手数料ね!手数料なら領収書もらわんなら、税理士さんやろうもん」
「専門に頼んだらもっとかかる」
「洋服とか買ってやりよるやろが」
「安いのしか買わん」
「ブランドとか買ってあげよらんね」
「ブランド好きの女は嫌い…奥さんが一番のブランドよ!」
「チューもせん、手も握らん、何にもない、食事に行くだけ」
「食事に行くなら割り勘にせんなら!」
?
「昔の浮気の経験が今活かされとるとよ……昔浮気しとらんなら今羽目はずしとる……誘惑いっぱいの魔の上海よ」
「よー言うよ、普通なら離婚よ」
「そこを堪え忍んでいるのが凄い奥さんよ!」???
(*`Д´)ノ!!!(`□´)(`Δ´)(`ロ´;)
……延々と浮気追及……平行線のままです。
???
※「全部ビジネスやけん」
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真言見聞 144ページ
文永九年七月 与三位房日行 五十一歳御作
第七章 国の功罪、一分国王に帰すを示す
偸盗・邪行・及び妄語も亦復是くの如し
<通解>
偸盗・邪婬および妄語もまたこれと同じである。