91歳の戦艦大和の生き残りの方のお話が、胸に迫りました。?
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真言諸宗違目 139頁
第二章
真言等の諸宗の誤りを略して挙げる
文永九年五月 五十一歳御作 139頁
浄土宗は善導等・観経等を見て一分の慈悲を起し摂地(じょうち)二論の人師に向つて一向専修の義を立て畢んぬ、
日本の法然之を誤(あやま)り天台真言等を以て雑行に入れ 末代不相応の思いを為して国中を誑惑(おうわく)して長夜に迷(まよ)わしむ、
之を明めし導師は但日蓮一人なるのみ。
<通解>
浄土宗は善導らが観無量寿経などを見てごくわずかの慈悲を起こして、摂論宗と地論宗の人師に向かってひたすら念仏のみを修行すべきであるとの教義を立てたのである。
日本の法然は、この善導らの教義を誤って解釈し、天台宗・真言宗を雑行に入れ、それらは末法の時に適っていないという誤った考えを起こして日本国中の人々をたぶらかし、惑わせ、更に死後にまで、六道の生死輪廻の迷いに陥れている。
このような諸宗の邪義を明らかにした導師は、ただ日蓮一人だけなのである。
<解説>
『人々を惑わし、無間地獄の苦悩に突き落とすものである』
法然は、その著、選択集の結論として「夫れ速やかに生死を離れんと欲せば二種の勝法の中に且く聖道門を閣きて選んで浄土門に入れ。浄土門に入らんと欲せば正雑に行の中に且く諸の雑行を抛ちて選んで応に正行に帰すべし」と述べ、称名念仏のみを正行とし、他の諸教はことごとく雑行なので捨てるべきであると主張した。すなわち、諸行のなかに法華経の修行を含めて、末法には不相応の法であると誹謗し、捨てるように勧めており、これを大聖人は「人々を惑わし、無間地獄の苦悩に突き落とすものである」とされたのである。
『念仏は無間の業である』
すなわち大聖人は、この法然の誤りは、法華経を誹謗していることにあり、法華経譬喩品第3に「若し人信ぜずして、此の経を毀謗せば、則ち一切世間の仏種を断ぜん…其の人命終して、阿鼻獄に入らん」の戒めに当たるため、「念仏は無間の業である」と破折されたのである。
『国中を誑惑して長夜に迷わしむ』
と仰せられているのは、この法然の邪義が大聖人当時、日本中に広まり、浄土宗は興隆を極めていたことをさしておられる。
『但日蓮一人なるのみ』
そうしたなかで、ただ一人「念仏は無間地獄の業」と叫んで、覚醒を促されたのが大聖人であるゆえに「之を明めし導師は但日蓮一人なるのみ」と断じられているのである。
『悪魔の身に入りたる者』
同趣旨のことは開目抄にも「権大乗・実大乗経を極めたるやうなる道綽・善導・法然等がごとくなる悪魔の身に入りたる者・法華経をつよくほめあげ機をあながちに下し理深解微と立て未有一人得者・千中無一等と・すかししものに無量生が間・恒河沙の度すかされて権経に堕ちぬ権経より小乗経に堕ちぬ外道・外典に堕ちぬ結句は悪道に堕ちけりと深く此れをしれり、日本国に此れをしれる者は但日蓮一人なり」(0200−06)と述べられている。