
「海外取引・海外進出とリスク回避について」
 
 上海福岡県人会前会長 
 今日は安川電機(北九州)の上海現地法人の総経理を、20年以上されていた方の話を、福岡市で聞いて来ました。
 
 私は何度か上海でお会いしていましたので、セミナーの前にご挨拶。
 セミナーの途中でも「そちらにもずっと行き来している方がいらっしゃいますけど」と紹介して頂きました。
 生の声をメモにまとめました。
 
 1)日本は国際化には物凄く遅れている。
 小池知事も英語教育を言われてあったけど、確かに語学も必要だけど、真の国際化とはそういうものじゃない。
 
 2)世界は三極化が続いている
 アメリカ・EU・アジア
 その中でアジアが60%、中国を中心にしたアジア、益々大きくなってきている。
 「どういう問題?」ということよりも、
 「今後自社が生き残れるか?」という視点から社内で出発することが大事。
 日本の市場は確実に縮小
 
 3)日本は企業も「世界長寿国」
 日本1,000年以上企業が7社、
 フランス、ドイツも多い
 中国せいぜい2つか3つ
 それは後継者がいたから!
 長続きするための後継者を大事にする風土が日本にはある。これが大きい!
 中国は余所から連れてきて、人に任せる、オーナーは仕事しない。
 ちょっと良くなったらほったらかし。
 悪くなったら 発破かける。
 結果出なかったらクビ。
 
 4)これからは「貿易」という概念がなくなる。
 関税があるから貿易。
 EUのように為替、パスポート要らなくなる。TPPとはEUを広げたようなもの。紆余曲折はあっても、ドル・円・元で差益が出るというようなこともこれからは無くなる。
 
 5)中国に出てない国はない!
 例えば、自動車は全部海外に出ている。
 日本500万台、世界は9,000万台
 「中国で作って日本へ」はすべて撤退
 「中国を市場にしていない」企業はすべて撤退。当たり前。
 「人件費が安いから」は時間の問題。
 ミャンマー、インド、タイなども同じ
 グローバル化がどんどん進んでいる。
 自社でしっかり議論すること。
 他所がやっているから……×
 日本にあるものは中国にもある
 「試作品」と「量産品」は違う。
 いくらいい製品でも失敗する
 特許も一つだが、真似される
 事前準備が大事
 品質、納期、コスト 
 人がどんどん変わる
 3年ですべてご破算
 中国を市場とする製品を作れるかどうか
 韓国は先端人材を持っている
 社内でコントロールできないといけない
 代理店、商社等のネットワークが大事
 「その都度」では経営ではない
 法律もどんどん変わる
 中国は発展途上国
 一人当たりGDPはまだ相当に低い
 中国は大卒が1年間に6-700万人 
 そのうち200万人が仕事ついてない
 
 6)質疑1:今の中国の軍事化について
 当の中国人がこれまでとは違う緊張感を感じているようだ。共産党の幹部の動向を見ていても、上層部は全部、家族を海外にやっている。とにかく外で偶発を期待していて、そこから国内を引き締めようとしている。
 また『ガス抜き』もあるかも!
 
 7)質疑2:ワイロ社会について
 まだ相当に有効だ!
 「郷に入れば……」
 「絶対だめだ」ということはない
 諦めない!
 人脈が大事
 
 8)ただ基本的に中国人も韓国人も日本が好き。いろいろあっても昨年は2,400万人海外から来ている。逆に日本から韓国へは減った。日本人が嫌いになったから。
 
 
 今月は北九州交流、都議選カード、福岡出張が続きます!?
 
 ??????????????????
 
 真言七重劣事 p.129
 「第二章中国・日本の人師の判教挙げる」  
 文永七年 四十九歳御作 与富木常忍
 
 
 大日経第一 ┐
 法華経第二 ┼滋覚の義 善無畏を以て師と
 諸経 第三 ┘為す、仁明・文徳・清和の三
 代、叡山講堂総持院なり。
             智証之に同ず、園城寺なり。 
 <通解>
 大日経第一 ┐
 法華経第二 ┼滋覚の義、善無畏を師とす
 諸経 第三 ┘る。仁明・文徳・清和天皇
 の三代、の御代の人である。
 比叡山の講堂・総持院に伝わ
               る。智証はこれに同ずる。
 園城寺に伝わる。 
 
 <解説>
 『慈覚の義』
 最後は日本天台宗の延暦寺第三代座主・慈覚の義である。慈覚の義は善無畏と同じ
 
 『善無畏を以て師と為す』 
 「理同事勝」のゆえに、大日経第一・法華経第二・諸経第三と立てる。そこから「善無畏を以て師と為す」と仰せられている。また叡山第五代座主・智証も慈覚と同じ義であり、「智証之に同ず」と仰せられている。
 
 ※善無畏(ぜんむい)
 637年~735年。東インドの王族出身の密教僧。唐に渡り、大日経(大毘盧遮那成仏神変加持経)を翻訳し、本格的な密教を初めて中国に伝えた。主著に『大日経疏』がある。
 
 『慈覚が総持院、智証が園城寺』 
 なお、「叡山講堂総持院なり」との注記は、慈覚が総持院を建立したことをいい、智証につて「園城寺なり」と言われているにも、智証が園城寺を再興して延暦寺別院としてここに住したことをさしている。
 
 『天台宗の座主でありながら』 
 ただ、善無畏等が真言の立場から理同事勝を主張したのと、天台宗の座主でありながら、密教の説に同化し、同じ主張をしたのとは謗法の度合いが全く異なり、慈覚・智証の罪は極めて大きいと言わなければならない。
 
 『徒に土泥となりぬる』 
 大聖人も諸御書で二人を厳しく糾弾されている。三大秘法稟承事には「慈覚・智証・存の外に本師伝教・義真に背きて理同事勝の狂言を本として我が山の戒法をあなづり戯論とわらいし故に、存の外に延暦寺の戒・清浄無染の中道の妙戒なりしが徒に土泥となりぬる事云うても余りあり歎きても何かはせん」(1022−01)と仰せられている。
 
 『顕示教と秘密教』
 『理秘密教と亊理?密教』 
 一切経には顕示教と秘密教があり、顕示教には阿含経や深密経等が含まれ、秘密教には華厳・法華・真言等が含まれる。秘密教は更に、世法の真理と仏法の真理が不二であることを示す理秘密教と、印や真言、三昧耶形等の身密・語密・意密にわたる行いを説いた事秘密がある。華厳や法華が理秘密教にとどまっているのに対して、真言の三部経は、亊理?密教である。
 
 『法華経を華厳と同列』 
 慈覚のこの主張は、法華経を秘密教と規定したこと、法華経を華厳と同列に論じていることなどが、善無畏と異なっている。 
 
 
 ※慈覚・智証は日顕の大先輩です!?