
経済産業省主催  認定支援機関向け
 海外展開支援研修会2日目
 2016年9月30日(金)9:30〜16:40福岡市内
 
 2015年のアジアの二大イベントは、TPPとASEAN統合が成立したこと。
 TPPは日本にとってはチャンス。アメリカは二人の大統領候補が反対しているが、アメリカ政府自体は進めようとしている。ASEANも中国・韓国の混乱を横目に見ながら、日本に推進を求めている。
 ASEAN統合は実行はまだだが、元々障壁は少ない。若干、中国の顔を見ながら進めているが、人口はECとほぼ同じ。日本にとってもチャンスで、決して乗り遅れてはならない。
 
 ◎中国のPEST分析
 P(Politics:政治)
 ?日中情勢が不安定であるため、在中の日系企業はその発展にマイナスの影響を受けうる。
 
 E(Economic:経済)
 ?現在、中国の高齢化は深刻であるため、将来、日本で発達した高齢者向けビジネスと同様のビジネスチャンスをもたらす見込みがある。
 
 S(Society:社会)
 ?経済が発展するに連れて、生活様式の変化は自動車、半導体、医療機器の業界の需要を増す。
 
 T(Technology:技術)
 ?現地企業の技術含有量は低く、ハイエイド市場は外資企業に占められている。日系企業は国産企業と比べ、一定の優位性を持っている。
 
 ◎製造業の進出先として魅力的な国
 一位はインド!
 
 順位(2014年→2015年)
 1→1位:インド
 「有望」と回答した企業の85%が「現地マーケットの今後の成長性」を挙げた。
 様々な課題があるもののポテンシャルを評価。
 
 2→2位:インドネシア
 世界第4位の人口で民主化の進展もあり、世界から注目されている。以前から日本にとり重要な「親日国」。
 ビジネス環境整備を課題に挙げる企業が多い。
 
 3→2位:中国
 現マーケットの大きさと成長性に魅力がある。
 コスト、競走、政治的リスクに課題あるものの、
 依然として市場として有望とみている。
 
 4→4位:タイ
 現マーケットの大きさと成長性に魅力。
 労働コストの上昇に加えて、国内の景況感の悪化、最近の政治・社会情勢がダウンの理由。
 
 【演習】海外拠点設立や海外販路開拓に関する中小企業からの相談にどう対応するか。
 【A社の概要と取り巻く経営環境】
 ↓
 SWOT分析
 ↓
 進出国と進出形態の選定
 ↓
 営業戦略・販路開拓
 ↓
 進出直後〜1年以内に考えられる想定外の事態
 
 ※最初は自分で考え、そのあと3班に別れてチーム別にロールプレイングし発表。
 「誕生日が一番近い人が班長」ということで、班長に指名されオロオロ!?
 「いつも後処理の仕事ばかりしているものですから……」?
 
 「実践編」を10月下旬〜11月中旬にかけて、4回9日間、東京で受けます。