Contents
RSS 2.0

ブログ blog page

竹之内久六

2015年08月15日 (土) 12:19
竹之内久六

第2巻 獅子の座の巻

◎至遠の望
俊勝にいどまれると於大の体は燃えてゆくのに、眠って見る夢の中の良人はつねに広忠だった。
(心は先夫、身は良人に……)
女にとって、再縁とはあさましい悲嘆であろうか。そんな夢のあとではいつもしっとりとまくらがぬれた。しかも俊勝はそれを知らない。
「お許の実家はわしに過ぎたる家柄じゃ」

◎秋霜の城
「松平広忠、織田弾正に見参……」

「待てッ!」と信秀はとめた。
「もうこときれている」

「あっぱれな!」

「面(おもて)を改めましょう。広忠どのではござりますまい」


トラックバック

トラックバックURI:

コメント

名前: 

ホームページ:

コメント:

画像認証: