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出稼ぎ労働者の賃金

2014年08月16日 (土) 14:59

中国の新聞紙「経済日報」によると、2006 年の出稼ぎ労働者の平均月額賃金は、対 前年比 9.9%増の 946 元(1万 4,190 円)となっている 20。 これを労働者全体の平均年 収2万 1,001 元(31 万 5,015 円)を単純に 12 か月で除した 1,750 元(2万 6,250 円) と比較すると、出稼ぎ労働者の平均賃金は労働者全体の平均賃金の約半額となり、出 稼ぎ労働者の賃金が低い水準にあることが分かる。
出稼ぎ労働者の試用期間中の賃金や初任給は最低賃金という企業が多く、これらの 企業では最低賃金の上昇に伴い賃金体系全体の調整を行っているとのことであった。
出稼ぎ労働者の賃金は、同じ仕事をする都市戸籍を持つ労働者よりも低く設定され ていることが少なくなく、上海市で働く出稼ぎ労働者の賃金は同じ仕事をする上海戸 籍の労働者より4割程度低いとする調査結果もある。
さらに、多くの出稼ぎ労働者に対する、賃金支払の遅延や賃金不払などが横行して いるといわれている。特に建設業では、何重もの請負関係が形成されていることから、 責任の所在が不明確であり、事態は深刻化しているようである。このため、労働社会 保障部は、賃金支払の遅延と賃金不払の監督管理に重点をおき、2007 年には 150 万人 の出稼ぎ労働者の 17.35 億元(約 260 億円)の賃金不払等を解消したと説明している。


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