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和平之橋

2014年07月02日 (水) 02:46
和平之橋

第5章 教育と平和
〜東洋の精神文化の使命〜

「多難興邦」…国が多事多難であるほど、人民はかえって奮起して国に興隆をもたらす。

孫文「三民主義」
民族主義…不平等条約撤廃
民権主義…清王朝の専制支配を覆し
民生主義…人民大衆の生活
「すみやかに人民を水火の苦しみより救い、まさに傾かんとする大廈(たいか)(おおきな建物)を支えよう」

「民が最も尊く、君主は最も軽い」

「中国の黎明 革命の大人ーー偉大なる孫中山先生に捧ぐ」

「しかも誰人にもわかる比喩と説話で、人間の奥底にある魂を、一つ一つ呼び覚ましていく人。それでいて、無思想というのではない。さりげなく人間に即して語る、その平明な言葉の中に、自身でやみを打ち払った達人の、止揚された境涯の波音が、聞こえてくる」

“人間のため”という本義を見失った宗教の対立が、政治的・経済的利害とからんで、紛争や戦争を引き起こす要因にもなりました。宗教が人間を縛る権威となり、ドグマとなり、民衆を苦しめる邪悪な道具となっては絶対になりません。

中国伝統文化の核心は「人を愛す」こと
「仁者(じんしゃ)人を愛す」

「和して同ぜず」
和して同ぜずとは、人と協調はするが、道理に外れたようなことや、主体性を失うようなことはしないということ。

中国の環境思想ーー天人合一
「天地有りて、然る後に万物有り。万物有りて、然る後に男女有り。男女有りて、然る後に夫婦有り」

仏法の環境思想ーー依正不二・一念三千
「衆生の心けがるれば土もけがれ心清ければ土も清し」

「地理科」→「地球科」

福島県・草野心平
「組み合ひたい腕(かいな)は組み合わさなければならない
万倍の力は万倍の人間からくる」
「友よ 朗らかであらう
苦しみが俺達を結びつける」

「縁起」…「縁(よ)りて起こる」
…万物は結び合い、支え合い、分かちがたく影響し合っている

東アジアの安定と繁栄
ーーどこまで政治次元などにおいて進むのか。
環境問題
人間開発
災害対策
日中環境パートナーシップ

「東アジア共同体」
地域経済一体化
自由貿易区経済共同体

中国人が歴史を重視し、歴史を記憶するのは、歴史を鑑(かがみ)とし、より一層友好的に発展していくためです。

多くの日本人は、中国人が日本の侵略戦争にこだわり続けるのは、つねに「反日」や「日本への憎悪」の感情をあおり続けるためではないのかと考えているのかしれません。
「それはまったく違います」
私たちは日々、中日友好を訴えています。毎年、抗日戦争を記念するのは、歴史を風化させないためです。
私たちは抗日戦争を記念するだけでなく、鑑真和尚が日本に渡ったことや藤野(ふじの)先生と魯迅との友誼も偲びますし、辛亥革命百周年にあたっては、孫文先生に対する日本からの援助についても忘れることはありません。これは歴史です。歴史を記憶することによって、私たちが今何をするべきか、何をしてはならないかが明らかになるのです。とくに青年たちに中日友好が持続できるよう、歴史を理解してほしいと思います。

それはあたかも「如意棒」が備わったようなもので、世界にどのような波浪が起こっても鎮めることができ、世界平和を守っていくことできるのです。

中日友好の基礎は、信頼関係を築くことにあります。現在、中国人と日本人との間には、まだ不信感がくすぶっています。
中国人は日本の閣僚や議員が(A級)戦犯を祀っている靖国神社に参拝することを理解できずに苦しんでいます。
日本人も中国がつねに侵略戦争のことを取り上げることを理解できないでいます。
こうした点も、歴史を正しく見つめ、歴史の経験と教訓を記憶に刻み、平和を堅持して戦争反対の立場に立つならば、互いに理解し合えるはずなのです。

メールでは一方的に言いたい放題に自分の気持ちを伝えられても、いざ相手を目の前にすると、うまく気持ちを伝えられない。

つねにパソコンと対話をしていると、逆に人と対話ができなくなってしまいます。インターネットは、本来は開かれた世界ですが、人を封じ込めてしまい、現実の社会から離脱させてしまう一面をもっているのです。

現代の青年、とりわけ中日両国の青年は、戦争という苦難を経験しておらず、平和をつかむことが生易しいものではないことがわかりません。平和で幸せな生活を大切にすることを知らないのです。

一部の青年は何かというと他人とけんかをし、刃物を持ち出して相手を殺してしまったり、挫折に遭遇して自殺をしてしまったりする者もいます。生命を大事にすることを知らないのです。これは、じつに驚くべきことです。だからこそ、教育は極めて重要なのです。

中国では、ここ数年来、一般社会で用いられる言語のなかで、「愛」という文字が最も多く使われています。

人類は平和を忘れることはできないゆえに、戦わなければなりません。平和のために戦わなければならないのです。池田先生がおっしゃるように、単なる「慈悲の人」だけでなく、「勇気の人」「智慧の人」を育成しなければなりません。

◎あとがき 池田大作

「文を以て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く」

一つは日本軍の侵略であり、
もう一つは文化大革命

「私に正直に身を持し、周りに紛動されないような信念を定めさせてくれました」

「石は焼けば灰となる金(こがね)は焼けば真金となる」

「社会にための教育」から「教育のための社会」へ

一九七四年、私は中国を初めて訪問した際に、「平和友好の“金の橋”を子々孫々まで盤石ならしめたい」

「金」は永遠の象徴です。アジアのため、世界のために、中国と日本は絶対に結び合っていかねばなりません。不朽にして不壊(ふえ)なる平和友好の「金の橋」でなければならないのです。その橋をゆくのが、教育交流であり、文化交流であります。民衆の交流であり、青年の交流であります。

二〇一二年七月三日

【感想】
ヨチヨチと
和して同ぜず
金の橋
2014.7.1


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