「命」支える農漁光部に最敬礼
誰人にも知られぬ仕事
これが大事だ
春が躍動の象徴なれば
秋は知性の季節である
夏が情熱の乱舞の時なれば
冬は鍛練の季節であろう
故に私は 四季を貫き通して
無限に価値ある人生のために
自身の軌跡を歩むことを
決めたのだ
一日一日を
いかに価値多く
過ごすか
その人生の集積が
その人の三世にわたる
幸 不幸を
決定づける
「実践」と「行動」と
「体験」を持つ人は
人間として最高に
力を得た人である
理屈のみに左右されゆく人は
人間としての根の張り方が
浅き人である
大風が来れば
崩される事が多い
ここに 人間としての人格の
築き方を忘れまい
毎日 地味な
誰人にも知られぬ仕事
これが大事だ
自分の振舞いを
満天下に示すのは
人びとが また時代が
決定してくれると思えば
それで良いのだ
勲章も良い 表彰も良い
しかし それらの光輝よりも
真摯に一日一日を自分らしく
その職場と生活に
善意の心を持って生きぬいてきた
人びとの生命の輝きほど
まぶしきものはない
【聖教2/16桂冠詩人の世界】