マンデラ氏は綴っている。
「創価学会インタナショナルの会長として、創価大学の創立者として、貴殿がこれからも日本、そして世界の青年たちの力になり続けてくださるように念願しております」
氏は、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)の撤廃を訴え、じつに27年半、約1万日の獄中闘争を貫いた“人権の闘士”である。
マンデラ氏とSGI会長の初会見は1990年10月31日、ANC副議長として来日した氏を約500人の青年と共に東京・信濃町の聖教新聞社に迎えた。
SGI会長は「一本の高い樹だけではジャングルはできない」と語り、氏の闘争に続く若木たる青年を育成する教育交流、文化交流を約した。
95年7月5日には、大統領就任後に再来日した氏を、元赤坂の迎賓館に表敬訪問し、再会を喜び合っている。 以来、親交を続けてきた両氏。一昨年には氏から署名入りの書籍が贈られている。
昨年、両氏の初会見を陰で支え、共に歴史を刻んできた関係者を通じて、マンデラ氏からSGI会長へ詩が届いた。
氏は、昨年3月11日に起きた東日本大震災のニュースに深く心を痛め、遠く南アフリカの地から復興を祈っているという。そのなかで、日本にいるSGI会長に思いを馳せて詩を詠んだとのことであった。
SGI会長は即座に返詩を認めた。
「人類の宝の中の宝であるマンデラ氏の健康長寿を祈ります。世界のために、ますますお元気で」との言葉とともに氏のもとへ。
今回、マンデラ氏から贈られたメッセージは、このSGI会長の返詩に深く感動した氏が綴ったものである。
民衆のために、民衆と共に!――2人の魂は、世紀を超えて響き合う。
青年を育てるのだ! 青年に託す以外にない!――2人の信念は、世界に平和を築く指標と輝いている。