黥布(げいふ) 項羽と劉邦が最も恐れた顔面刺青の猛将
著者 加野厚志著 《作家》
主な著作 『真説 龍馬暗殺』(学研M文庫)
税込価格 900円(本体価格857円)
内容 秦代末期にあまたの将が群雄割拠する中で、ひときわ異彩を放 ちながら覇権を求め、項羽を討ち劉邦を射殺した猛将・黥布の 生涯を描く。
秦朝末期、天下の覇権を争った項羽と劉邦。この二大英傑に挑んだ百戦無敗の魔 神こそ黥布である。
猛者ぞろいの項羽軍にあっては常に先鋒をつとめ、秦を滅ぼす最大の功労者と なり、その後の楚漢の抗争では、劉邦軍につき楚を攻撃。劉邦の国内統一を大い に助けた。しかし、天下統一後、次々と功臣を抹殺していく劉邦に恐れをなした 黥布は、やむなく反乱を起こす。
急行してきた劉邦軍に囲まれる黥布。怒りに燃える劉邦が「なにゆえ反乱す る」と問うと、不適にも「皇帝になりたいだけさ」と語ったという。
この戦いで劉邦に致命傷を負わせるなどして互角以上に戦った黥布だが、多勢 に無勢、最期は義兄に殺されてしまうのだった。
英布と呼ばれた善良な馬喰(ばくろう)が、予言どおり黥刑を受けたのちに王 にまでのしあがった苛烈な生涯を、新しい視点で描いた力作。
20万の秦兵を惨殺したとして『史記』に描かれているアンチヒーロー像を真っ 向から覆す!!