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0186〜0237 開目抄 0204:17〜0206:14
第30章 昔の弾訶を引証す
講義
本章は、二乗は法華経でのみようやく成仏を許されたのであるから、当然に法華経の行者を守護すべきであるとの引証である。
世尊大恩について
御義口伝にいわく、
「世尊とは釈尊大恩とは南無妙法蓮華経なり、釈尊の大恩を報ぜんと思わば法華経を受持す可き者なり是れ即ち釈尊の御恩を報じ奉るなり……今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉りて日本国の一切衆生を助けんと思うは豈世尊の大恩に非ずや」(0727:世尊大恩の事:01)
この四大声聞の領解は、求めずしてみずから得たる仏の境涯を感謝しつくし、人法ともに恩を報ぜねばならぬことを誓ったもので、声聞の誓願というべきものであろう。次下の文にあるがごとく、釈尊には弾呵され、仏敵には苦しめられ、進むことも退くこともできない境涯の声聞が、これを赦されて等覚を成じたのであるから、どれほどうれしかったかは、想像にあまりある。