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2020.9.30-6

2020年09月29日 (火) 08:59
2020.9.30-

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「世界の友は今」 第16回 ニュージーランドSGI リム婦人部長

●新たな「希望の波」を社会へ
 南半球の島国で、約500万の人口を擁するニュージーランド。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった当初から厳格なロックダウン(都市封鎖)が実施され、一時は100日間以上、市中感染者がゼロとなった。これまでの国内の感染者数も、約1500人に抑えられている。同国SGI(創価学会インタナショナル)の活動について、ビーチュー・リム婦人部長に聞いた。

――リム婦人部長は、ニュージーランド最大の都市オークランドの在住と伺いました。現在の街の様子、ほかの地域の状況について教えてください。
 
 ニュージーランドでは、新型コロナに対する4段階の警戒レベルがあります。感染拡大が始まった当初は、ニュージーランド全土で最高水準の「レベル4」まで引き上げられ、厳格なロックダウンが実施されました。
 
 全土のロックダウンは4月末に解除されましたが、新たな感染が確認されたことから、8月にオークランドに限定してロックダウンが行われました。
 
 現在、オークランドは集会の人数制限などがある「レベル2」、それ以外の地域は注意を喚起する「レベル1」まで引き下げられています。
 
●南半球にあるニュージーランドは今が春。ロトルア市にある「池田・ホール平和庭園」の桜が今月、満開となった。同市のグラハム・ホール市長(当時)と池田先生の名を冠した庭園は、今年で開園20周年を迎える

――そうした状況の中で、ニュージーランドSGIではどのように活動を進めてきたのでしょうか。
 
 ロックダウンとなった3月以降は、地区単位での座談会、全国単位での御書勉強会などをオンラインで実施しました。また、学会創立90周年の「11・18」を目指して“新たな希望の波”と題したキャンペーンを行い、「1・2・3運動」(1日に?1時間の唱題?仏法に関する書籍等を2ページ研さん?3人への励まし)を開始しました。
 
 先日の世界青年部総会に向けても「1・2・3運動」を中心に取り組み、青年部を先頭に多くの人々に希望を広げるとともに、壮年・婦人部も協力して、後継の人材育成に注力してきました。
 
 “同盟唱題”を行う中で、さらなる唱題に挑戦するメンバーが増加しました。御本尊を受持した友人もおり、各部の結成記念日を祝賀するオンラインの集いも大成功で終えることができました。
 
●ニュージーランドSGIの機関誌。広布発展の原動力となっている
●各地で開催 平和への子ども絵画展
 ――ニュージーランドSGIでは2015年から、各地の自治体などと協力し、「トゥマナコ――平和な世界への子ども絵画展」を開催していますね。
 
 「トゥマナコ」とは「希望」を意味する先住民マオリの言葉で、同展は、子どもの視点を通して核兵器のない世界の実現を訴えるものです。
 
 コロナ禍の中でも最近、オークランドの高校生たちが準備に当たり、オンラインで開幕式が行われました。ほかにも南島のクライストチャーチで展示が開かれたり、北島東部のファカタネでも開催の準備が進められたりしています。
 
 世界が不安定な状況だからこそ、子どもたちの願いや思いが詰まった作品を通して、地域社会に希望と平和の重要性を伝えていきたいと考えています。

●オンラインを活用し、仏法哲理の研さんにも励む
●知恵と創造性で未来を開く
 ――コロナ禍による影響は長期化し、先の見えない状況が続いています。
 
 今でも「新しい日常」に適応するのは簡単ではありませんし、こうした中で活動を進めていくには、知恵と創造性が必要です。
 
 仏法では“全てに意味がある”と教えています。重要なのは、現実を受け入れて前向きに考え、これまで以上の生命力と闘志をもって前進することです。
 
 私たちは困難に直面しているからこそ、いっそう団結を強め、この状況を転換しようと忍耐強く挑戦を重ねています。
 
 池田先生はかつて、「一念が変われば、一切が、その方向に動き始める。『よし!』と決めた瞬間、全神経が、ぱーっと、その方向に向く。『だめだ』と思えば、その瞬間に、全神経が萎縮し、本当に『だめ』な方向に向かっていく」と語られました。
 
 私は、断固たる信念をもって立ち向かう時、必ずこの試練に打ち勝つことができると確信しています。
 
 今こそ大地に染み込ませる思いで題目を唱え、折伏に励み、自身の人間革命に挑戦しながら、多くの同志と共に社会に希望を送っていきます。


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