???
◎TikTok配信禁止差し止め 米地裁
トランプ政権、上訴も
日本経済新聞 夕刊 1面(1ページ)
2020/9/28 15:30
ティックトックを運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)は28日、「米地裁がバイトダンスの主張に同意し、差し止め命令を出したことを喜ばしく思う。現在交渉している提携案を正式な合意に導くため、米政府との対話を継続していく」との声明を出した。
米商務省は連邦地裁の判断を受けて声明を発表し、禁止措置について「法律に完全にのっとっており、安全保障上の正当な利益を促すものだ」と反論した。一時差し止め命令を順守するとしつつも、「禁止措置の執行に向けて強力に取り組んでいく」と強調した。上訴する可能性がある。
トランプ政権は配信禁止という厳しい措置をちらつかせながら、バイトダンスに米国事業の売却を迫ってきた。
20日に予定していた中国発の対話アプリ「WeChat(ウィーチャット)」の利用禁止措置も、裁判所の判断で差し止められた。トランプ氏の対中強硬策が立て続けに司法判断で阻止された形だ。
裁判所の判断とは別に、ティックトックの米国事業見直しを巡る交渉は続いている。米IT(情報技術)大手オラクルと米ウォルマートは米国に設けるグローバル事業の統括会社に2割出資することで基本合意したが、トランプ大統領は中国側が支配権を握ることに難色を示している。