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こども 学んでみよう!
菊
古くから日本人に愛される和花
2020/09/04 4面
日本で古くから栽培されている「和花」の中でも、パスポートの表紙や皇室の紋にも使われている菊は、皆さんも見たことがあると思います。
菊には長寿の力があるとされ、時には薬として、時には心を和ませる鑑賞植物として、古くから愛されてきました。
菊は中国原産。栽培の歴史は古く、3000年以上前にさかのぼります。名前の由来は、中国からの伝来時に菊が「くく」と呼ばれていたことから「きく」になったという説などがあります。
日本には8〜9世紀の平安時代に遣唐使を通じてもたらされたと考えられています。江戸時代になると園芸ブームが到来。品種改良が盛んに行われ、その人気を不動のものとします。さらに、幕府が五節句を正式に制定。9月9日を「重陽の節句」としたことで菊の人気が急上昇しました。重陽の節句では、菊の花びらを散らしたお酒を飲み、長寿を祈りました。