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2020.8.29-4(3)

2020年08月28日 (金) 19:37
2020.8.29-

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春秋
日本経済新聞 朝刊 1面(1ページ)
2020/8/28 2:00
 「人類は、これまで、疾病、とりわけ感染症により、多大の苦難を経験してきた」。1998年に成立した感染症法には、なかなか格調高い前文が置かれている。感染症の根絶は人類の悲願だと指摘し、しかし脅威はいまも続くと説く。そして何より、こう訴えるのだ。

▼日本では、過去にハンセン病やエイズ患者などへの「いわれのない差別や偏見」が存在してきた。その事実を「重く受け止め、教訓として今後に生かす」必要がある――。実務的な法律らしからぬ文章は、感染症の歴史が差別と偏見の歴史であったことを示していよう。しかしコロナ禍は、またも多くの過ちを招いている。

▼「自粛警察」や「マスク警察」が相変わらず目を光らせ、SNSには感染者の個人情報が出回る。クラスターが発生した店や学校へのバッシングはひどくなるばかりだ。医療従事者への嫌がらせも絶えない。背景にあるのはムラ社会の同調圧力か、思考力の減衰か。危機のなかで浮かび出た、悲しき「日本モデル」である。

▼「感染した人を責めず、励ましを」。萩生田光一文部科学相は子どもたちに向けた異例のメッセージを出した。まっとうな呼びかけだが、ほんとうに目を覚ますべきは、世のエラい人たちだ。感染症法の前文は当初の法案にはなく、エイズ訴訟関係者らの声を受けて付け加えられた。そういう良識が、いま、あるだろうか。


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