【寸鉄】
終戦75年。平和ほど尊き
ものはない。誓い新たに
草の根の民衆の連帯拡大
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青年の特徴は情熱と思索
それがあれば年を取らぬ
―恩師。生涯青春の心を
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友情は魂の結び付きであ
る―哲人。帰省等活用し
励ましを懐かしき友にも
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連日の猛暑で男性用日傘
が好評と。身体的距離も
自然に。新たな日常、皆で
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真夏の自動車内は50度超
に上昇。短時間でも命の
危険が。子の放置は厳禁
◎名字の言
きょう終戦記念日。残酷と悲惨を繰り返さないために
先月、ある婦人部の方が95歳の長寿を全うされた。ご家族から来し方を伺った。75年前の2月、東京で空襲に遭った。おなかの中に赤ちゃんがいた。米軍の爆撃機B29に家を焼け出され、実家のある千葉へ。山道を歩いている途中で破水したが、命懸けで実家にたどり着き、娘を産んだ▼後年、家族で創価学会に入会。婦人は池田先生と共戦の絆を結び、題目根本の一生を貫いた。今、孫娘は地区婦人部長として地域広布の要に。その子も学生部として後継の道を進む。一人の生命は決して一人だけのものではない。一つの生死に数え切れない縁起が交わり、新しい物語が紡ぎ出される▼3年前のNHKの調査で「日本が終戦を迎えた日」について、全国の18、19歳の実に14%が「知らない」と答えた。日本社会のあり方が問われている▼学会の反戦出版は100冊を超え、今も広島、長崎、沖縄を中心に巻を重ねている。池田先生は「(学会の反戦出版は)加害者としての体験も入っています」。また歴史観を鍛えるためには「ひとことでは言えないが、根本は『民衆への信頼』を手ばなさないことではないだろうか」と語る(『青春対話』)▼きょう8月15日は終戦記念日。あの「残酷」と「悲惨」を二度と繰り返さぬための道しるべである。(寅)