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あす8・12「教育本部原点の日」 インタビュー
米パデュー大学イザベル・ヌニェス博士
あす12日は「教育本部原点の日」。淵源である、池田大作先生が出席した教育部(教育本部の前身)の夏季講習会(1975年8月12日)から45周年を迎える。
今や、アメリカやスペインなどの大学に“池田教育研究所”が開設され、世界の教育者や学術者が、池田先生の思想や創価の人間教育を研究する時代となった。
●「歓喜」は人生を豊かにする「学び」の基盤
――ヌニェス博士は、池田先生と歴史学者ハーディング博士との対談集『希望の教育 平和の行進』を読んで先生を知り、研究を重ねてこられたと伺いました。先生の思想や行動で、特に注目されているのは、どのような点でしょうか。
対談集と出合ったのは、7年ほど前のことです。厳しい現実に目を背けることなく、事実に基づきながらも、読者に「希望」を与える内容でした。彼らの対談は人類の善と変革の可能性に対する確信にあふれていました。
この幸運な出合いから、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の思想を研究するようになったのです。
会長の著作を読み進める中で特に印象に残っている言葉は「歓喜」です。『法華経の智慧』では、生命には「歓喜」を見つけ、「歓喜」を生み出す無限の可能性が備わっていることが強調されています。一読者として大きな衝撃を受けました。
「歓喜」こそ、人生を豊かにする「学び」の基盤であると私は信じています。
●池田会長の教育思想は教師の内面の変革を促す
――池田先生の思想の研究が進むことで、世界の教育界に、どのような影響を与えると思いますか。
教育界は、とりわけ困難な状況にあります。長年にわたる教育格差や教育の目的の喪失に加え、感染症の世界的大流行、人種差別の問題などに直面しています。
このような危機的状況から、発展と変革のチャンスを生み出す上で、池田会長の哲学は「歓喜」に向かう「希望」に満ちた道を照らし示してくれます。
現在、デポール大学の「池田大作教育研究所」のジェイソン・グーラー所長との共著で、池田会長の思想と魅力を紹介する書籍の発刊の準備が進んでいます。その着想の源となったのが、池田会長の「希望」と「歓喜」の考え方でした。
アメリカをはじめ世界の教育界が抱える多くの課題は、市場的価値観であらゆる側面を判断する経済的・政治的イデオロギーによって生じたものです。
労働人口の創出が教育の唯一の目的となってしまい、共通の文化遺産の継承や保護、民主主義への参加や社会変革の主体者となるための青年育成といった「教育の目的」を見失っているのです。
これらによって、人々が教職を目指す動機となるべき、教師本来の価値観も侵害されています。
創価の人間教育は、こうした課題に対抗する強力な役割を果たすと確信しています。
創価教育は、とりわけ教育者にとって、個人の内面性の充実や、歓喜と充実の共有といった、より広く深い価値観を取り戻す助けとなるでしょう。