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2020.8.10-5(2)

2020年08月09日 (日) 23:34
2020.8.10-

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未来に輝く知性の宝冠――
池田先生の名誉学術称号45周年〈完〉
デンマーク・南大学 先師と恩師に捧げる栄誉

 池田先生に対する250番目の名誉学術称号となった、デンマーク・南大学からの「名誉博士号」の授与式。席上、先生とラスムセン総長?が固い握手を交わすと、会場は万雷の拍手で祝福した(2009年3月、創価大学で)
 「教育とは種子のようなものです」
 
 デンマーク・南大学のラスムセン総長(当時)が、厳かな口調で語った。
 
 2009年3月21日。創価大学で行われた、池田大作先生に対する「名誉博士号」の授与式である。
 
 「ひとたびまかれた種は、人生の過程において成長し続けるからであります。これはデンマークの教育思想の根幹をなす考え方です。そして、私が理解する限り、創価大学の教育の本義でもありましょう」
 
 この名誉博士号が、世界の大学・学術機関から先生に贈られた、250番目の名誉学術称号となった。

◇◇

 「生のための教育」とは、近代デンマークの精神の父・グルントヴィが提唱した思想のこと。学校とは、生徒たちが生きることや人生について学び、生命の多様性を学ぶ「生のための学校」であらねばならない――これが彼の信条であった。
 
 そのグルントヴィと、童話作家のアンデルセン、そして哲学者キルケゴール。名誉博士号を記念して贈られたメダルには、同国の3人の肖像が刻まれていた。
 
 「池田博士の行動にはまさに3人の偉大な哲学者の価値観が生きています」とラスムセン総長。さらにこう述べた。
 
 牧口常三郎先生、戸田城聖先生の教育構想を継ぎ、全てを実現した池田先生によって、両師の功績は今、世界で大きく宣揚されています――と。
 
◇◇

●創価教育の“種”は大樹に 師弟の勝利を世界は讃える
 デンマークに“教育の種子”をまいた人――それがグルントヴィである。
 
 19世紀前半、同国では、高等教育を受けた一部の知識人や官僚が特権的な地位に就いていた。国民の大半を占める農民たちの声が政治に反映されない状況に、民主主義の空洞化を危惧したグルントヴィは、「生のための学校」と題する冊子を著した。
 
 その中で彼は、知識の詰め込みではなく、自由な語らいの「生きた言葉」を通して知恵と人格を育み、生きる意味を思索し、生命を啓発し合う教育のあり方を提唱した。こうした理念のもとに生まれたのが、フォルケホイスコーレ(国民高等学校)である。
 
 1844年に最初の学校が設立されて以降、国民高等学校は各地に広がった。グルントヴィ自身は、実際の設立に関与することは少なかったが、彼がまいた教育の種子を芽吹かせ、花を咲かせる弟子たちがいた。
 
 その一人がコルである。
 
 51年、コルによる最初の学校が開校。以降も精力的に、子どもへの語り掛けを中心とした教育や、女性の入学を認める高等教育機関などを実現した。グルントヴィの思想を受け継ぐ行動にほかならなかった。
 
 64年、プロイセン、オーストリアとの戦争に敗れて国土を奪われたデンマークは、“外に失いしものを、内において取り返す”との合言葉のもと、内発的な国づくりを志向するようになる。この頃から、陸続と、国民高等学校が各地に誕生していった。

◇◇

●デンマークに欧州訪問の第一歩をしるした池田先生。人魚姫の像がある、コペンハーゲンの海岸に立つ(1961年10月)

 グルントヴィとコルを敬愛してやまなかったのが、牧口先生である。
 
 「(学校は)子どもたちがほかのどの場所にいるよりも、一番幸福で自由でなければならない」(清水満訳・解説『コルの「子どもの学校論」』新評論)との思想は、子どもの幸福を第一とする先生の教育哲学と響き合うものだった。
 
 牧口先生の教育学が『創価教育学体系』として発刊されたのは、1930年。実現に奔走したのは弟子の戸田先生である。
 
 同書の緒言(序文)で牧口先生は、グルントヴィとコルの師弟に自らと戸田先生を重ね合わせ、「創価教育学の前途に一点の光明を認めた」と記した。
 
 先師、恩師の遺志を継ぎ、池田先生は61年10月、欧州への平和旅を開始した。最初の訪問地がデンマークだった。
 
 当時の真情を、先生はつづっている。「自分もコルのように、先師・牧口常三郎、恩師・戸田城聖の教育の理想を受け継ぎ、一刻も早く、創価教育を実現する学校を、設立しなければならないと思った」
 
 そして7年後の68年、創価学園が開校。71年には創価大学が開学した。学園と大学をはじめ、今や世界に広がる創価教育の学びやは、先生の両師への誓いの結晶である。

◇◇

 「理想が偉大であればあるほど、一つの世代で、すべてを実現することは難事です。ゆえに、次の世代への継承が必要となる」
 
 「『師弟』とは、同じ理想を分かち合い、その実現に向かって戦う最高無二の同志と言えるのではないでしょうか」


 90年前にまかれた人間教育の“種子”は今、池田先生によって大樹となった。
 
 創価の師弟は教育で勝った。世界から先生に贈られた「396」の知性の宝冠は、その勝利をたたえる月桂冠である。

◇◇

●ラスムセン総長の声
 牧口初代会長の歴史を興味深く読ませていただきました。この偉大な人物の人生に私は深い感銘を覚えました。世界の人道主義が最大の脅威にさらされた戦時中の牧口会長の静かなる闘争と、平和ならびに人間に対する確固たる信念に心から感動しました。
 
 第2次世界大戦後、ユダヤ系ドイツ人の哲学者アドルノは、アウシュビッツのような悲劇を二度と繰り返さないためには、抑圧的ではない自由な教育文化をしっかり構築することだと結論づけています。創造的かつ普遍的な教育の実現、これこそ創価教育の根本思想にも通じます。(中略)
 
 わが大学は池田博士に名誉博士号を授与できることを大変光栄に思います。そして博士が1961年、欧州訪問の第一歩をしるしたデンマークからの授与が、記念すべき250番目の名誉学術称号となることを心よりうれしく思います。(名誉博士号の授与式<2009年3月21日>から)
 


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