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結成55周年の富士交響楽団 奮闘する友を紹介
凱歌の旋律高らかに
昨年10月に開催された富士交響楽団の定期演奏会(豊島区の東京芸術劇場で)。今回の「人間革命の歌」のリモート収録で、ある友は「団員から送られてくる、一人一人が真剣に演奏する動画を見て、涙が止まらなかった」と振り返る。「“本物の音”を考えれば、一つの会場で一緒に演奏することが理想だが、コロナ禍の現状を考えると、リモートで個々に録音し、編集せざるを得ない。制約ばかりの中で、それでも音を届けたい。使命を果たしたい――誰もが苦境に立ち向かう中で奏でた旋律は、学会魂そのもの。これぞ“富士響”です」
●チェロ奏者 鈴木龍一さん
「信心も一流、音楽も一流」で
「これまでも困難はありました。岩盤に爪を立てるように努力した時、決まって池田先生との新たな原点を刻むことができました。師弟の偉大な力に感謝は尽きません」
富士交響楽団には、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の団員3人が所属。練習や地方公演の合間を縫い、『法華経の智慧』の勉強会を開いてきた。鈴木さんと同じチェロ奏者の畑野誠司さんは、同書が縁となって入会。千葉・市川で創価長(ブロック長)としても奮闘する。
2011年、鈴木さんは地区部長に。13年に脳梗塞を患うが、祥子さんが異変に気付き、軽症に抑えることができた。
闘病を経て、同志への祈りがより深まり、それが音にも表れることを実感するという。昨年末には支部長に就任した。
「先生との誓いを果たすため、どういう音楽であるべきか――苦難は全て、その試金石です」
●トロンボーン奏者 白井友理恵さん
聴く人の元気につながる
富士交響楽団に入ったのは5年ほど前。長期にわたる歯の治療が始まった頃で、しっかりとした演奏ができるのか、自信が揺らいでいた時期でもあった。
池田先生の著作を学ぶ中で、“努力し抜くことこそ桜梅桃李の実践”との指導に、「桜梅桃李は“実践”することなのか」と衝撃を受けた。自身の成長を信じ、地道に練習を重ねていった。
歯の治療も終えて迎えた本年、新型コロナウイルスの影響で、3月頃から次第に収録やレッスン、演奏会も中止になっていった。白井さんはこの間も黙々と練習に励んだ。「新しい口腔環境の使い方をマスターでき、良い時間を過ごせたと思います」と語る。理想の音に近づいていることを実感できた。
●バイオリン奏者 橘和則子さん
大切なことに気付けた期間
神奈川県内で音楽教室の講師をしながら、バイオリニストとしても活動する橘和則子さん。この半年間を「学ぶことが多かった」と振り返る。
新型コロナウイルスの感染が流行し始めた2月中旬から、教室を休止せざるを得なくなってしまう。演奏する機会も一切なく、収入は激減。生活費や大学に通う娘の教育費などを考えると、目の前が真っ暗になった。
“この現状を変えるには、まず自分の命を変えていこう”――一念発起した橘和さんは、家族と共に必死に祈っていった。不安がないわけではない。しかし、今できることに精いっぱい取り組んでいった。SNSや電話を活用しての「オンラインレッスン」を始めるなど、新しい試みにも挑戦した。
支部婦人部長としても、会合などが自粛となる中、「支部おしゃべり新聞」と名付けた資料を作成するなど、工夫をしながら同志の激励に率先した。
●バイオリン奏者 池田晴子さん
たゆまぬ祈りと実践を貫く
バイオリニストとして活動しつつ、音楽事務所を経営する池田晴子さん。率先して信心に励む中で、有名アーティストのバック演奏に抜てき。音楽ライブやテレビ番組に出演するなど、活躍の場を広げていった。「御本尊に祈り、真剣に学会活動に挑戦すれば、必ず活路は開ける」――自身の活動を通して、信心の確信を深めた。
2017年に結婚。以来、夫婦で支え合いながら、信心根本に進んできた。演奏者として、音楽事務所の代表として、多忙な日々を送りながらも、すすんで学会活動に励んでいった。夫と共に祈り、仏法対話にも挑戦。2人の友を入会に導いた。
今回のコロナ禍にあっても、“社会全体が大変な時だからこそ、「広宣流布」という使命は変わらない”と、今、自分にできることは何かを考え、前を向き続けた。
「コロナ禍に限らず、一生懸命に祈り、学会活動に挑戦する中で“守られた”と感じる経験が、今までもたくさんありました。常日頃のまっすぐな信心が大切なんだと実感します」と語る池田さん。友のため、家族のため、たゆまぬ信心の実践を貫く。