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2020.7.31-5(2)

2020年07月30日 (木) 19:18
2020.7.31-



●カメルーンで行われた教学実力試験(昨年10月)。アフリカ31カ国で、前回の3倍の受験者が研さんの成果を発揮した

●仏法は全人類に開かれた世界宗教
 ◆大串 世界宗教として192カ国・地域に創価の連帯は広がり、昨年はアフリカ31カ国で教学実力試験が行われるなど、年々、人間主義の仏法哲理を学び、実践する運動が活発になっています。世界広布を進める上で、宗教、思想、文化、伝統の違いなどを、どう捉えるかが大事になってくると思います。

◇原田 大切なのは、御本尊への「信」があるかどうかです。大聖人が“少々仏教と違うことがあっても、その国の風俗に背くべきではない”とまで仰せの通り、仏法は開かれた精神という世界性を持つ宗教です。
 御書には「まことの・みちは世間の事法にて候」「世間の法が仏法の全体と釈せられて候」(1597ページ)と仰せです。真実の仏法は、社会を大切にし、人々のため、地域のために貢献し、活躍していくためにこそある。その実践の人が智者です。

●閉ざされた教条主義に陥る宗門
 ◆西方 一方で宗門は、時代錯誤の閉ざされた教条主義、権威主義で、信徒を隷属させようとしました。例えば、学会の会合でベートーベンの第九「歓喜の歌」を合唱したことに対し、“ドイツ語で歌うことはキリスト教の神を賛嘆する「外道礼讃」”などと滑稽な非難を繰り返し、日本や世界の識者からも呆れられていました。
  
 ◇原田 人類の精神遺産である文化を否定することは、人間性を否定することに等しい。「誓願」の章につづられている通り、「宗教が教条主義に陥り、独善的な物差しで、文化や芸術を裁断するならば、それは、人間のための宗教ではなく、宗教のための宗教」です。
 そもそも、宗教活動の基本は対話です。その対話すら拒否し、一方的に広宣流布の前進を妨害してきたのが宗門です。
 学会は大聖人の仰せ通りに御本尊根本、御書根本を貫き、対話主義に徹し、広宣流布を目指して戦ってきました。だからこそ全てに勝利し、大発展を遂げてきたのです。
  
 ◆大串 イタリア・新宗教研究所のマッシモ・イントロビーニェ所長は、かつて次のように語られていました。
 「(イタリア創価学会が成功した最大の理由は)伝統を捨てなさい、こちらの文化に乗り換えなさいということは全く言わないで、むしろ地元の文化に合致した形で、イタリア版仏教という形でメッセージを伝えた、これが素晴らしい」と。
  
 ◇原田 イタリア創価学会は、2015年に国家との間でインテーサ(宗教協約)が結ばれ、社会からの期待と信頼は一層高まっています。今回の新型コロナの感染拡大に対しても、さまざまな形で貢献し、コンテ首相からも、人間主義の行動と連帯、責任感に感嘆を伝える言葉が寄せられています。 

●首都バンコク近郊のタイ創価学会本部で開かれた“法華経展”を観賞する上座部仏教の僧侶学校の生徒ら(2017年6月)。57日間の会期中、約12万5000人が来場し、大きな反響を呼んだ

 


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