◎パパが歩む“新たな日常” 連載〈危機の時代を生きる〉
“こんなはずじゃ……”。帰宅しても、部屋の壁をぼんやり見つめるだけ。どん底で、ふと池田先生の指導が目に留まる。
〈君よ! 思うようにいかぬ一日一日も 忍耐で乗り越えよ! ここに勝利者の条件があることを忘れまい〉
涙があふれた。
父の闘病中、先生は何度も激励してくれた。大学院進学の報告にも、祝福の伝言が届いた。
“先生のために立ち上がりたい”。心から、そう思えた。
最初は仏壇の前に座るだけで精いっぱいだったが、しばらくして唱題できるように。治療を受けながら、病状は徐々に快方へ向かった。
「学会活動には一つも無駄がない。人との接し方、声の掛け方、会合の準備など、全て社会で勝つ力になります」
池田先生は語っている。
「価値を生むための『改善』に取り組むことだ。生きた『改善』を繰り返していくことだ。それが、勝つための法則である。
今いる環境に安住して、新たな挑戦の行動を起こさなければ、その団体はやがて滅びていく。
大切なのは、常に自身を変革していくことだ。私たちでいえば『人間革命』である。
自らをつねに新たにし、成長させていくのが、我らの信仰である。そのための最高の方法が、唱題であり、学会活動である」
この期間、宮?さんは娘たちと過ごす時間を大切にしてきた。
パパの特訓で、長女は初めて補助輪なしで自転車に乗れるように。子どもを通じて“パパ友”もできた。先日は「仲良くなった人たちと“オンライン飲み会”で盛り上がって」。
最初は戸惑いもあったが、子どもとの時間は、大変だからこそ、頑張った分だけ、自分の世界を一回り広げてくれた。
信心に励むことは、どんな状況でもより良く生きる、“変化への対応力”を磨くことでもある。今日も、宮?さんは「人間革命」の生き方で“新たな日常”を突き進む。