◎ドラッカー
05後継者には小さな部門の
トップを経験させる
「彼は補佐役として優秀です。ただ、彼は事業を立ち上げた経験はあるのですが、事業を成功させたことがないんです………」
●将来性ある若い者を、指揮を執ることのできる地位につけなければならない。失敗しても組織全体に多きな害を与えることのない小さな部門のトップの地位につけることができなければならない。たとえ補佐役として優秀であっても、リーダーの地からが試されたことがない者をリーダーにするほど危険なことはない。
「後任には小さな部門のトップを経験させる」
一つの会社を
「株を持っている会社」・・・“ホールディングス”
と
「事業を行う会社」
の2つに分けました。
「社長の仕事ができるから社長になった」
のではなく、
「社長の仕事ができるようになるために社長になった」
☆それは、社長であって社長職ではなかった
社長とはいえ、あくまでも子会社の社長です。社長としての全権があったわけではありません。社長とは名ばかりで、親会社の社長の指示通りに動くしかありませんでした。
………
それでも、社長には、相当まかせてもらったと思います。事実、この時の経験は、のちに相当役に立ちました。今でも当時の社長には感謝しています。
2020.5.28