三災七難
大集経に云く「仏法実に隠没(おんもつ)せば鬚髪爪(しゅほつそう)皆長く諸法も亦忘失(もうしつ)せん、
……
仁王経に云く「国土乱れん時は先ず鬼神乱る鬼神乱るるが故に万民乱る(※鬼神=思想)
……
一切の国王は皆過去の世に五百の仏に侍えるに由つて帝王主と為ることを得たり、是(ここ)を為(も)つて一切の聖人羅漢(らかん)而(しか)も為に彼の国土の中に来生して大利益を作さん、若し王の福尽きん時は一切の聖人皆為に捨て去らん、若し一切の聖人去らん時は七難必ず起らん」已上。
薬師経に云く「若し刹帝利(せつていり)・潅頂(かんちょう)王等の災難起らん時所謂(いわゆる)
人衆疾疫(しつえき)の難・
他国(たこく)侵逼(しんぴつ)の難・
自界(じかい)叛逆(ほんぎゃく)の難・
星宿(せいしゅく)変怪(へんげ)の難・
日月薄蝕(はくしょく)の難・
非時(ひじ)風雨(ふうう)の難・
過時(かじ)不雨の難
あらん」已上。
(立正安国論19ページ)