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岡崎城

2015年08月03日 (月) 03:30
岡崎城

岡崎城の竜神:要約
岡崎城は花園天皇の御代に土地の豪族西郷弾正佐衛門稠頼によって築かれたが、その完成の折、どこからともなく美しい五つ衣に、紅の袴を付けた乙女が天守閣に現われた。
乙女は厳かに「われは、この地に久しく住める竜神なり。われを鎮守の神として祀らば、長くこの城を守り、とこしえに繁栄不易なるべし」と告げた。そのとき、城中の井戸の水が中天高く吹き上がったという。
稠頼は驚き、天守閣に竜神を祀って城の名を「竜ガ城」、井戸を「竜ガ井」と名づけた。その後松平氏の居城となって後も、城は竜神の加護を受け、敵の攻めにあっても黒雲が城を包み、その目を欺いたという。
下って天文十一年、松平広忠に長男が生まれる。このとき、城の上に黒雲が渦巻き、風を呼んで金鱗の竜が姿を現した。この赤子こそが後の天下人・徳川家康となるのである。

山田書院『日本の伝説8 東海』(日本伝説拾遺会)より要約


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