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予がわるかった、もう泣くなよ

2015年08月02日 (日) 17:31
予がわるかった、もう

竹千代(家康)が生まれた年、信玄は二十二歳、謙信は十三歳、信長は九歳であった。

◎暁以前
「そこで父は、小さな怨みにとらわれず、大きなまこと(真実)で両家を結び、神仏の思いにかのうた勝ち方を考えた。わかるかな? この忠政、生涯忘れかねる節操なそなたの母を相手に贈って苦しみぬいたのじゃ。この上はいっそ怨みを祈りに変えて、逆にもう一人いちばん愛しいものをささげて、神仏の加護を得ようとな」

◎春告鳥
信元は舌打ちした。
「……その水野家がなんで、今川方と旗色鮮明にしている岡崎城に縁を求むるか。わざわざ織田方の好まぬ相手を何で選ぶか」

◎雨の蕾
「ワッハッハッハ」信元はまた笑いにまぎらせ、
「お身がわしと於国のことを黙っているのが怪しかった。わしの負けじゃ。わしは今日から於国の婿じゃ。ワッハッハッハ」

◎春陽
「そなたよく覚えていてたもれ。殿へさしあげる酒はいつも“だい”が先にお毒見します。これを奥のしきたりに改めますぞえ」


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