◎干戈
かん‐か〔‐クワ〕【干×戈】
《「干?(たて)?」と「戈?(ほこ)?」の意》1?武器。また、武力。「―に訴える」2?戦争。「十に余る大国は…相闘って―のやむ時がない」〈中島敦
干戈を動かす戦争を始める。
「―・し、自分を敵視するものを討つとあっては」〈藤村・夜明け前〉干戈を交える戦争をする。
「仲違いして父子―・え」〈森田草平・煤煙〉
◎渡りに船
【読み】わたりにふね
【意味】渡りに船とは、困っているときに、ちょうどよく助けになる人や環境に恵まれること。
【渡りに船の解説】
【注釈】どうやってこの川を渡ろうかと考えていたときに、都合よく目の前に船が漕ぎ寄せてきた、ということから。
「渡りに船を得る」ともいう。
「船」は「舟」とも書く。
【出典】−【注意】「渡りの船」というのは誤り。
【類義】得手に帆を揚げる/干天の慈雨/地獄で仏に会ったよう/日照りに雨/闇夜の提灯
【対義】−【英語】He jumped at the proposition.(彼はその提案に飛びついた)【用例】「人手不足で困っているときに、職を探していた友人と偶然再会した。互いの条件も合って、渡りに船というものだ」