第6章
いまを生きる宗教
ーー一キリスト教徒の視点から
イエスの時代から現在にいたるキリスト教の流れは、三つのポイントに絞られる。イエスによるユダヤ教との訣別。パウロによるキリスト教の世界化と教勢の拡大。世俗権力への接近による与党化。國華を運営する側に立つことによる神学的な構成の変更。
創価学会にもこれと似た動きが見られる。
日興による身延離山…それから700年…創価学会(SGI)の海外布教によって日蓮仏法は世界宗教化した。
そして日蓮正宗との訣別。
…
つまり、外的要因によって柔軟に組織の性質を変え続けている。
しかし、変わらない本質がある。変わらない本質を持っているから、創価学会は変わることができるのである。この変わらない本質が「池田大作」という「名」と固く結びついているのである。
SGIがなぜナショナリズムを超克できるのかを考えたときに、
「池田先生を悲しませてはいけない」
という内発的な規制が自然に働く。
◎あとがき
今年は第一次世界大戦が勃発してから百年にあたる。ウクライナ内線…イスラーム国…尖閣諸島…
創価学会とこの宗教団体を支持母体とする公明党が、日本の平和を維持する上で重要な役割を果たしているにもかかわらず、そのことがなかなか理解されない。
無神論者や無宗教者は、無神論、無宗教という名の宗教を信じている。
近現代人が無意識のうちに信じている宗教が三つある。
第一は拝金教だ。
第二が出世教だ。
第三がナショナリズム(国家主義)だ。
「創価学会について書くと、余計な敵を作ることになるので、止めた方がいい。職業作家としてマイナスになる」
…
しかし、敵を作ることよりも、真実を書かないことによって戦争への道を加速することの方を私は恐れる。
パウロ(希:?Πα?λος[5]? -?65年?)は、初期キリスト教の理論家であり、新約聖書の著者の一人。キリスト教発展の基礎を作った。ユダヤ名でサウロとも呼ばれる。古代ローマの属州キリキアの州都タルソス(今のトルコ中南部メルスィン県のタルスス)生まれのユダヤ人。
「サウロ」はユダヤ名(ヘブライ語)であり、ギリシア語名では「パウロス」となる(現代ギリシャ語ではパヴロス)。彼は「使徒として召された」(ローマ1:1)と述べており、日本正教会では教会スラヴ語を反映してパウェルと呼ばれる。正教会ではパウロを首座使徒との呼称を以て崇敬する。
聖人であり、その記念日はペトロとともに6月29日(ユリウス暦を使用する正教会では7月12日に相当)である。
正教会やカトリック教会はパウロを使徒と呼んで崇敬するが、イエス死後に信仰の道に入ってきたためイエスの直弟子ではなく、「最後の晩餐」に連なった十二使徒の中には数えられない。