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百姓の家

2014年09月27日 (土) 21:08
百姓の家

十九 百姓の家
朝食がすむと寡婦は国王に皿洗いを命じた。これにはエドワードもむっとして、あやうく反抗しようとしたが、
「いや待て、アルフレッド大王はお菓子の番をなすった。皿を洗えといわれたら、きっとお洗いになっただろう。よし、わたしもやろう」

二十 刃をとぐ怪僧
「あいつの父親がわれわれにあだをしたのだ。われわれを破滅させたのもあいつの父親だ。ーーだがいまは無限地獄へおっこちてしまったわい。そうだ、無限地獄の火の中に落ち込んだのだ。われわれの手で殺すことはできなかったが、それは神様の思召しだから、われわれに不服をいうべきふしはない。だが、地獄の火をのがれることはできまい! みじんもようしゃのない地獄の火で、火責にあっていることだろう。ーー永久に消えない火に責められているのだ!」

二十一 ヘンドン来る
「もうこのゆかいな眺めも、おしまいにしなけりゃならないかなあ。夜が明けて来るわい。惜しいことだ。ほんの一分間もたたなかったように思うがなあ……せめてこんな楽しみを一年も続けてみたいものだ。さあ、おれの教団の破壊者の子よ、観念の目をとじろ。さすがに刀のほさきは見ていられまい。ははははは」

二十二 わるだくみ
「おお、サア・マイルス! いままでどこへいっていた? ほんとにいい所へ帰って来た。このうるさいやつらを切り倒してしまえ!」

二十三 囚われた国王
「これは大変なことになってしまった。どうしたらいいだろう! ゆく先の長い子供をしめ首なんていうむごたらしい目にあわしてどうするもんですか、どうかお願いでございます。どうかなんとかお助け下さいませ」

二十四 逃げる国王
「ぼくは君をきらいじゃないのだ。だから、決してわざわざ君が役目を取りあげられるのを見たいっていうんじゃない。ぼくはさっきの君の取引きをすっかり見ていたんだ。ーーひと言ももらさず聞いたんだ。うそだと思うなら、すっかりいってみようか」


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