今日は♪今博多駅からです。
時価についてのfaxありがとうございました。また、地価マップを早速今朝打ち出し、それをもって相談室に行きました。
今月からblog上で、国際税務・資産税・一般税務の三つに分けて、自家製の質疑応答集を作っています。毎月それぞれ10個ずつが目標です。
以下、どろくさい自家製の質疑応答集としてまとめてみました。
問
役員に対する退職金として、会社所有の土地と建物を現物支給したいと思いますが、その時の土地の時価をどう考えたらよろしいでしょうか。
1平方メートル当たりの単価は
相続税路線価 20,000円
固定資産税評価額 10,000円
帳簿価格 15,000円
答
不動産屋さんに参考意見を聞いてみるのもいいと思いますが、それがなければ基本的には相続税評価額を0.8で割って求めるのが一番無難と思われます。
相続税評価額20,000/0.8=25,000円
これに基づく処理案は次のようになります。
結局、帳簿価格と時価との差額は損益相殺され、土地と建物の帳簿価格が損金となります。
退職金支給額が損金限度額の範囲内であれば問題ないものと思われます。
退職金/建物 25,000,000(帳簿価格)
退職金/土地 8,600,000(帳簿価格)
退職金/土地売却益6,073,000(時価差額)
(退職金合計) (39,673,000)A
役員借入金/雑収入33,600,000(債務免除)
役員退職金損金限度額
昭和29年創業
(最終役員報酬)100,000×60年=60,000,000
退職所得控除
8,000,000+700,000×(60-20)=36,000,000B
退職所得
(A-B)/2=1836000