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梁山泊

2014年04月17日 (木) 14:42
梁山泊

四六 柴進、高唐州にとらわれの身となる
呉学究は宋公明に向かっていった。

李逵が柴進の屋敷に厄介になってから一月ばかりだった。

皇城(こうじょう)は目にいっぱい涙を浮かべながら、
「都にのぼって天子さまに直訴して、わしのうらみを晴らしておくれ。わしの願いはこれだけだ。くれぐれも頼んだぞ」

高廉は鼻でせせら笑い、
「梁山泊の草賊め、こっちから征伐に出向こうと思っていたところを、わざわざ捕らわれに来やがったとは、もっけのさいわい、いで目に物見せてくれん」

四七 李逵、羅真人(りしんじん)をまふたつにきる

「高廉(こうれん)の妖術をやぶるものは、公孫勝をおいては、ほかにありません。いま高廉が傷を負い、城門をかためて出て来ないうちに、至急公孫勝を薊州(けいしゅう)からよんで来ましょう」

戴宗(フフフ……あいつを一日ひもじい目に会わせてやれ)

李逵「おうい、大将、ちょっとおれの足を、と、と、とめてくれよ!」

「おれのこの法はな、なまぐさが禁物だ。とくに牛肉がいけない。牛肉を一片(ひときれ)でも食ったがさいご、死ぬまで足がとまらんのだ」


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