相続税の税務調査で、銀行の貸金庫に数百万円。
「これはいつ頃からあるんですか」
「さあ、いつからでしょうかね。60年くらいでしょうか」
「最後に出し入れされたのは何年前でしょうか」
「さあ、10年くらいは」
「………」
「それではご主人が亡くなる直前に××銀行から引き出された1000万円はどうされてます?」
「それは私のタンスにありますよ」
「現金等在高確認書」に10000円×1000=1000万円記載。
「なぜそれを申告されてないんですか」
「さあ、なぜでしょうかね……知らなかったです…勉強不足」
「××銀行との取引があることも、先生に言ってない。現金があることも言ってない。貸金庫があることも言ってない。なぜ言わなかったのですか」
「隠そうとしていたわけではないですけどね……勉強不足でしょうかね…スミマセン」