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2020.10.13-4

2020年10月12日 (月) 18:54
2020.10.13

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【あすへの話題】現場感覚 
資生堂社長兼CEO 魚谷雅彦
日本経済新聞 夕刊2020/10/12 15:30

 学生のころファッションに関心があり、当時一世を風靡していたアパレルブランドの会社でアルバイトした。最初は物流センターで工場からの新商品を各地に発送する仕事をした。会社が発展するにつれて新商品のデザインがブランド本来のコンセプトからかけ離れていくのがバイトの目にも分かった。だが社員たちは「どうせ俺たちの意見は聞いてもらえない」と諦めていた。

 次にデパートの売り場に異動し、新社会人向けコートを販売した。多くの学生が母親と来店する。母親へのセールストークを考え実践したところ、1日の販売新記録を作った。ノウハウを他の店にも伝えましょうと提案したが、上の人たちは関心を示さなかった。残念ながらこの会社はその後、大きく業績を落とし、存続の危機を迎えた。

 消費者向け事業では、変化する生活者、お客様のことは現場の社員がよく理解している。ところが多くの企業では本社の方針を現場に「落とし込む」という姿勢だ。大切なのは「答えは現場にあり」という考え方で、資生堂の改革ではまず現場からの「吸い上げ」を重視する。先般、3日かけ全国の美容部員や営業担当のプレゼンテーションを本社幹部が謙虚に聴く会を開催。素晴らしいアイデアがたくさん出た。

 経営者が遠い存在にならないよう、時間を見つけては秘書抜きで自ら接点をつくることにしている。過去6年間でのべ約8万人の世界の社員と直接話した。社長というだけで社員は緊張する。場を和らげるためユーモアや親父(おやじ)ギャグ、いわゆるアイスブレイクで笑顔をもたらしてから質問し、相手が考えを話せるように心がけている。


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