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0186〜0237 開目抄 0206:14〜0207:09
第31章 二乗の守護無きを疑う
本文
水すまば月・影を・をしむべからず風ふかば草木なびかざるべしや、法華経の行者あるならば此等の聖者は大火の中をすぎても大石の中を・とをりてもとぶらはせ給うべし、迦葉の入定もことにこそ・よれ、いかにと・なりぬるぞ・いぶかしとも申すばかりなし
現代語訳
水が澄むならば月は必ず影を浮べ、風が吹けば草木はなびくのである。そのように、法華経の行者があるならば、これらの聖者は大火の中をくぐってでも、大石の中を通ってでも、法華経の行者を訪うべきである。迦葉が入定したというのも事によりけりで、法華経の行者が難にあうをだまって見ておれるだろうか。不審きわまりないことである。