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◎名字の言 新種のエイが発見された“きっかけ”
長年、鹿児島の水族館で展示されてきたエイが、実は新種だったと判明した。日本近海でエイの新種が発見されるのは約10年ぶりとなる
▼ある研究グループが「トンガリサカタザメ」として展示されていたエイの形が違うことに気付いたのが、きっかけだった。新種は「モノノケトンガリサカタザメ」と名付けられた。開館当初から20年以上にわたり飼育されていたというから、関係者はさぞ驚いたことだろう
▼ちょっとした違いに気付いたことが、新発見につながった。次元は異なるが、人間関係にも通じるだろう。“何でも知っている”と思うような親しい間柄であっても、相手の隠れた長所や可能性に気付いていないことは多い。“あの人はこうだから”といった最初の印象や思い込みから、なかなか抜け出せないものだ
▼小説『新・人間革命』第1巻「新世界」の章で、“人材がいない”と嘆くリーダーに、山本伸一はこう語る。「みんな人材です。これから光ってゆきます。純粋に信心を全うしていけば、みんな広布の歴史に名を残すパイオニアの人たちです」
▼いずこであれ、人材は必ずいる。大切なのは、“育てる側”の眼力であり境涯だ。「皆が人材」――大海原のような心で、きょうも足取り軽やかに励ましの一歩を。(誼)