???????????????????????
0186〜0237 開目抄 0203:15〜0204:17
第29章 二乗の法華深恩を論ず
夏の桀
中国古代の夏王朝最後の王である桀王のこと。名は履癸。妺嬉を溺愛し、政道を顧みなかった。徳を修めず暴虐で、諌める忠臣の首をはねるなど百官を殺傷したという。人心が離れ、殷の湯王に滅ぼされた。
殷の紂
紀元前十一世紀ごろ、中国古代の殷王朝最後の王である紂王のこと。名は辛。才智・体力にすぐれていたが、妲己を溺愛し、酒池肉林をつくって終夜の宴にふけり、良臣を殺し、民を苦しめるなどの悪政をしいたといわれる。夏の桀王とともに桀紂と並称されて悪王の代表とされる。周の武王に滅ぼされ、殷王朝は崩壊した。
肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼
肉眼とは普通の人間の眼。天眼は天界所具の目で、近くでも遠くでも、昼でも夜でも物事を見ることができる。慧眼は二乗の人が空無相の理を見る智慧の目で、われわれ凡夫においては深い知識・体験にもとづく判断力といえる。ここまでは外道・爾前経でも得ることができる。法眼とは、菩薩がもろもろの仮名の法に達して誤らず、一切衆生を度するために法門を照了する智慧の目で、われわれの立ち場でいえば、仏法の法則の上から一切の事物を判断する力。仏眼は、三世十方にわたり、一切の事物を見通す仏の目をいう。これらを五眼という。
梟鳥が母を食う・破鏡父をがいす
梟鳥はフクロウのこと。俗に成長すると母を食うといわれるので、母食鳥とも不孝鳥ともいう。破鏡は破獍とも書く。ムジナの一種で、父を食うといわれる。史記の封毒書等にある。