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2020.7.27-4(3)

2020年07月26日 (日) 22:40
2020.7.27-

【風見鶏】危機でも支持低迷の妙

 2カ月ほど前のこと。永田町での取材で、ある英字記事が話題に上った。

 米フォーブス誌の電子版記事
"Most World Leaders See Approval Ratings Surge Amid Coronavirus. Not Trump."
(4月18日配信)だ。見出しを訳すと
「新型コロナウイルス禍でたいていの首脳は支持率急上昇。例外はトランプ大統領」
となる。

 「安倍首相は、西村康稔経済財政・再生相や政府新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長に任せすぎだ」。日本リスクコミュニケーション協会(RCIJ)の島田久仁彦理事(元国連紛争調停官)は、こう指摘する。「日本は感染者数が極端に少ないことで海外では『ジャパン・ミラクル』と評されているが安倍首相が何をしたのかは明確に伝わってこない」と続けた。

 1970年に政治学者で米オハイオ州立大学非常勤教授のジョン・ミューラー氏が、過去の米大統領の研究をもとに提唱した"Rally Round the Flag Effect"(国旗に結集する効果)によると、国際危機や戦争下では、国民の政府批判は減り支持率が高まりやすいという。

 トランプ大統領は、この効果の例外だ。支持率は低迷し、大統領選の世論調査でも民主党のバイデン前副大統領との差が広がりつつある。「トランプ大統領は安倍首相とは逆で言い過ぎている。しかも発言をころころ変えている点がリーダーとしては致命的だ」と島田氏は分析する。


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